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星降い満月ん笑てぃ 旅立ちゃる魂や海ぬ底
物知らん童や石なーぐ うり見ちょうーてぃ肝やしむ             竹富島・西桟橋にて






2008年11月22日(土)

神の島 久高島 [沖縄2008]

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旅の途中で、よく「これまでどこに行った」とか「これからどこに行くのか」とよく話題になるのですが、私が「久高島に行きます」というと、ほとんどそれは何処かと聞き返されました。沖縄の人から聞かれるくらいでしたから、よほど立ち寄らないんですかね。本島離島となると久米島とか粟国、慶良間あたりがメジャーなんですかね。でもわたしから言わせてもらえると、その人の目に当らないところにいいものがしっかりと存在しているものなのであります。

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沖縄島の南東から5kmほどのところに浮かぶ周囲8kmの島。それが琉球信仰の最高聖地とされる神の島、久高島です。琉球の神アマミキヨが初めに降り立ったといわれるのがこの久高島。御嶽の最高位に位置するといわれている斎場御嶽はこく久高島の対岸にありますが、斎場御嶽が最高とされるのはそこから久高島が眺められるから。琉球国王は、斎場御嶽に来るのはここから久高島を「遥拝」するためだったといわれています。ここから、久高島が琉球王国でどの位置にあったかわかります。

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また、久高島は琉球王朝時代のノロ制度や秘祭イザイホーをはじめとする年中行事などがまだ色濃く残っている地としても知られています。久高島では島の南から10分の1くらいとのところに集落がまとめられているのですが、これは久高島が遥拝されるべきもので、いわゆる島全体が聖地であり、島の北側には住むことはおろか、つい最近までは行事以外では島人ですら入ることが許されなかったとのこと。聖地であるがゆえなのか、しきたりが強く残っているわけですね。

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2008年11月21日(金)

神々の深き欲望 [映画のお話]

神々の深き欲望

神々の深き欲望

1968年。今村昌平監督作品。歴代で3人しかいないカンヌ国際映画祭のパルムドールを獲得した日本人の1人で、しかも唯一の2回受賞の巨匠。息子さんの作品は1度見たことがあるんですが、今回監督の作品ははじめて。本作がパルムドールの作ではないんですが、まずは期待をもって見させていただきました。主演は三國連太郎。河原崎長一郎、北村和夫あたりがわたしの知っている名前。40年前の作品ということで故人な方が多いです。元国交相大臣扇千景の名前も。そういえば元女優でしたね。
この映画についてまず語りたいのが圧倒的なパワー。ここ最近の映画には全くない類の力強さがあって、ぐいぐい引き込まれます。もう別次元ですね。凄い影響力。まずこれが第1印象。この映画3時間ほどあるんですが、こういう映画なら3時間は惜しくありません。
描かれていたのが人間のもつ社会性。コミュニティイズムというんですかね。そこから人間そのものへの追求。それを沖縄の島という舞台を借りて表現した、そう解釈してます。冒頭の島唄から、性を想起させるユーモア、人物設定と流れ、例えば島を出たい島人、他所から来て島にはまってしまう者、島の実力者という必要なパーツを用意して、その心情の変化で物語を展開させるところなどかなり唸ります。この構成力は見事の一言。島はみな兄弟という言葉にしっかり真実味を持たせつつ、そこから異端児を追い詰めて最後に殺してしまうという集団社会の持つ残酷さ、十人十色な人間たちが十人一色になるそのメカニズム。島一番の祭りに参加せざるを得ない群衆の声。最後のマスクを被って一人の人としてではなく、集団の一員となって人を痛めつけるところも色濃く出ていました。当然、親を殺せない息子はマスクを脱いで俯き咽ぶ。島のため、という集団のあり方と人とのかかわり方を考えるラスト。

「時代は変わった」というセリフが何度も出てきたんですが、実際は変わっていないんですね。今でも新時代を叫ぶことがありますが、今の人たちは文化も文明を進化を気取っていますけど、人間のやってることなんて大して変わっていないんですよ。集団心理とか人の追い詰め方なんて、全く一緒ですよね。今でも居るじゃないですか、ああいう社長に、会社のためだなんて働く人々。自分のためといえばそれはそれで素直だけどね。これこそ生きること。
名作ってのは変わらないものを描くんですね、それにしても。

そして神々について。沖縄や八重山の周辺離島の人柄についてクローズアップされることが多くなりましたが、この根幹に琉球信仰といわれる神に対する畏敬があることをしらなければいけないですね。私たちはとかく無神論とか不神論を唱えますが、実際のいかに生きるかという人生訓や教訓にはこういう思想が多く入っているものです。ほとんど無意識の中に宗教とはあるんですよね。映画では郷土愛と上手に説明していますが、この映画で描かれた沖縄というのは、私たちないと思っている、宗教性というものが色濃く出ています。ひたすら神に従うもの、神を信じないまでも宗教が社会故に、仕方なく従うもの、ノロを操る権力者。それにしてもその神が島の中心となり社会が形成されるわけです。神の許しがあれば人を殺すことも何も出来たんですね。
それにしても「神々」はどれを指していたのか。屋根から落ちたじいさんか、ノロか、ノロを操った権力者か、逃げた2人のアダムとイブか、それを殺した群集か。それともノロ継ぐべきあの少女か。まさに戯曲ですね。
それはそうと、本作が今村映画の傑作と呼ばれているそうですが、これをもし海外にもっていっても受けなかったでしょうね。多分「神々」って時点でだめでしょう。日本では当たり前の祖先崇拝はキリスト教圏にはない考えなので。

ロケ地は沖縄。波照間、石垣、南大東島などをあわせてあの「世界」を作ったようです。どのシーンがどの島か特定できなかったんですが、どうも御嶽は石垣島、ラストの汽車は南大東島のようです。あの汽車はサトウキビを運ぶ汽車で島を1周しているそうです。久部良割は与那国っぽいんですが、裏は取れてません。映画は68年、沖縄が日本領になったのは72年。アメリカ領当時の八重山の映像なんて貴重なんじゃないですかね。しかも、監督が初めてカラーで撮影した映画だったとのことで、そこも功を奏したのかなと。
実のところ、あまりに過激な描写で地元から反発もあったとのこと。確かに。
まぁ、その過激さに早く慣れて、3時間に耐えさえすれば、この映画が楽しめると思います。

評価 ★★★★★

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2008年11月20日(木)

島の食 [沖縄2008]

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波照間島 花HANA食堂 ゴーヤとトマトのパスタ

沖縄の食、といえば勿論楽しみの一つ。沖縄の食材だけをテーマに旅もできるほど豊富でバラエティがあって特徴的。それに酒と一緒で「島」がつくものが。島どうふとか島バナナ。沖縄の食材は本当に気候に合っていて美味しい。ゴーヤーはあのくそ暑いときに食べると目が覚めていいし、味付けも気候的に薄味が多いですが、これは本当にあっている。沖縄そばなんかもあのさっぱりがいい。沖縄は本当に暑いですから、コテコテのスープを使ってなんか居たらそれこそ沖縄では食べられません。沖縄の食べ物は沖縄で、すなわち適地域なわけです。お酒の記事でも書きましたが同じですね。

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久高島 けい食堂 沖縄そば

そんなわけでレストランから食堂から宿のオバァの料理とかいろいろ食べましたが、印象に残ったところをピックアップすると、まず思い出すのが、本島離島の久高島・けい食堂で食べた沖縄そば。泊まった宿のクチコミ、といっても島に食堂は2軒しかないんですが、で言ったんですが、私が今まで食べた沖縄そばの中でここが一番美味しかったです。あのぱさぱさ麺とスープがとてもいいです。私は胃がもたれるのでラーメンのスープは飲まないんですが、初めてここでスープまで飲み干しました。とくにクース(島唐辛子の泡盛漬け)との相性が抜群で、とんでもなくすばらしい味になります。
食べた後にとっても美味しいという話をしていたら島の人が「あそこは“ちゃんと”作っているから」とのこと。

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沖縄県石垣市石垣 なかよし食堂

那覇や石垣のいわゆる市街地ではもう島料理なんて謳っているところでは食事はしません。そういう人の多いところからは離れて、地元の人に聞いて地元の人が行くような食堂に入るようにしています。その中で気に入ったのが、石垣市新栄町のなかよし食堂。ここは昼時は満席になる地元に愛されている食堂。私はポーク卵定食と八重山そばを食べたんですが、これぞまさに沖縄の食という感じの味わい。大満足でした。それとそばも相当よいです。それにしても沖縄ではこういう類の定食屋には必ずそばのメニューがありますね。

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久高島 イラブー(海蛇)定食

ま、とにかく沖縄の食は適材適所というか、適所的食というか。最近はご当地食でも観光目当てでどうしてこの地域でこの食べ物なんだというものを作ってしまうことが多いですが、沖縄の食は沖縄の地に合っているものばかり。沖縄が食べたければ沖縄に行け、ですね。

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2008年11月19日(水)

日本列島を往く(1)国境の島々/鎌田慧 [本のお話]

日本列島を往く (1) (岩波現代文庫―社会)

日本列島を往く (1) (岩波現代文庫―社会)

こちらも沖縄行き前に読みました。といっても沖縄に特化した本でなくて、日本列島各地のルポ。列島を駆け回るルポライターである著者が、雑誌等に寄稿したものをまとめたり編集したりしたのがこちらの本。日本列島を往くシリーズで5冊出版されていてこちらがその第1巻とのこと。こちらの本は、国境の島々、根室、北方領土、小笠原諸島、対馬、波照間島、与那国島について書かれています。
各地で人々から聞いた話を中心にまとめられていることが基本ライン。確かに貴重なお話という感はありますが、まとめかたは個人的な日記に近いものがあって、本にひきつけられる感じは正直ありませんでした。ただ小笠原諸島と対馬については私自身行ったことがなく、実は密かにいきたいなと思っているところでもあって、知らない知識を得る楽しみはありました。これらの地に行ったことがない人が読むにはいいかもしれません。
国境近くの島々について書かれていますが、辺境とは何ぞやというような問いについて書かれているものでなく、私はそういうことが書いてあるのかと思ったんですが、国境に住む人たちがいかにロシアや韓国、台湾と交流をしているかについて多く項を割いています。ルポルタージュ=事件や社会問題などを題材に、綿密な取材を通して事実を客観的に叙述する文学の一ジャンル、とのこと。政治的な国境問題に一石を投じる島々の交流と活動、ということですね。まぁそれはそうなんだろうなと思うんですが、この手のルポにはちょっと入り込めないものがあるんですよね。なんか論点が違っているというか。この本にあるスタート点が気に入らないんですよね。
どうもそれは地方の自立ということ自体は問題がないんですが、その中身が、じゃあ実際どうすればいいのかが一切書かれていないことですね。地方賛歌はいい、その点でこの本に罪はないんですが、単なる地方賛歌に終始している点が気に入りません。
じゃあ、団結して運動すればいいのか。権利だのなんだのを行使しさえすればいいという考えは、結構危険で、リベラルに行動することは熱を帯びている間はいいが、実際は人はエゴイスティックなもので、自分が良ければいいってね。ただ自覚していないだけで。ここに依存的な非危険地帯に移る人間心理というものがあるわけです。これは保守にもリベラルにもいい当てはまるもの。じゃあ、と、国全体がリベラルに団結すればいいのか、といってもそれも大問題。フランス革命の恐怖政治然り、わたしたちの住む国の隣国に残る団結という名の全体主義、またはわたしたちの国に63年たっても未だに潜む「悪しき習慣」然り。リベラルのほうが悪い流れを作ることのほうが多いんです。依存的保守というのはこういうところを避けるため無意識に働く適応機制ともいえるわけですね。
地域は地域のエゴでやっていればいい。重要なことは交流で、隣人で広げていくこと、それだけ。そして他人のエゴを認めること。他人はすべてエゴに見えるものなんです。大したことじゃなくてもね。
殴り書き失敬。嗚呼、もう少しこういうことが上手に語れれば。前にも言ったとおり本書自体に罪はないんですが、上に書いたようなパラドックスを無視したままリベラルだ平和主義だといわれてもね。一方にコミットするだけでは足りない。といってもコミットしてしまうのも一つの生き方だとは思いますが。事態は思ったよりも複雑なんです。
そうそう本書。どうも大事なところを避けているようで気に入りません。まぁ暇があればシリーズの続きでも。

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2008年11月18日(火)

琉球開闢七御嶽 [沖縄2008]

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国頭郡国頭村字辺戸  安須森(辺戸)御嶽

さて、まず今回の旅の最初のポイントになった琉球開闢七御嶽巡りです。
琉球の神話では日本の神がアマミキヨが島作りを命じられ、まず初めに久高島に降り立ち、そこから9つの森を作ったといわれています。これが琉球創生の始まり、即ち琉球開闢神話となるわけですね。そのアマミキヨが作った9つの森のうち7つが今、琉球開闢七御嶽として伝えられているわけです。なぜ2つ減ったのか、というと、何故でしょうね。何しろ今残っているのが7つ、ということだそうです。

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南城市玉城字玉城  雨つづ天つぎ御嶽

その琉球開闢七御嶽をアマミキヨが作った順に紹介すると、安須森御嶽、クボウ(クバの)御嶽、斎場御嶽、薮薩御嶽、雨つづ天つぎ御嶽、クボー(フボー)御嶽、首里真玉森御嶽の七御嶽になります。さすがにこの順どおりに巡ったわけではないんですが。世界遺産登録されている斎場御嶽や首里城内にある真玉森御嶽はともかく、中には標識すらも全く見当たらない御嶽もあり、下調べはそれなりにしていったのですが、それでも行き着くまでにかなり苦労した御嶽がありました。特に苦労したのは辺戸にある安須森御嶽。入り口は見当たらないし、見つかったはいいものの入口から崖のぼりを30分。1000m級の山を登るとクライマックスはだいたい岩のぼりになりますが、いきなりあんなのを登りました。8月のあの暑さの中の岩登りはかなりハードでしたね。で、行ってみると香炉がちょこんとおいてあるだけだったり。

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南城市知念字久手堅 斎場御嶽

まぁ御嶽巡りするもの好きなんてそんなにいないでしょうしね。もともとそれをみたくていっているわけですし、わかっていっているのでね。その姿はまさに原形。それでも御嶽の中に入るといわゆるモノを感じることができました。
いわゆる琉球神話は、琉球王国時代に体系化されたものといわれています。政祭一致とはまさにこのことで、これは天武天皇と古事記編纂の関係と一緒。その中で、日本の神が琉球の神に島を作れといったというのは、その関係性が感じられますね。国を治めることが宗教の力に寄っていた、というわけです。

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2008年11月17日(月)

真昼ノ星空 [映画のお話]

真昼ノ星空

真昼ノ星空

2004年。中川陽介監督作品。主演に鈴木京香。王力宏、そして香椎由宇。鈴木京香といえば「ゼブラーマン」が印象的。この方って年齢不詳ですよね。映画撮影当時は36歳ほどだったようですが、美しいは美しいですね。主演って珍しいですよね。香椎由宇さんはこちらが映画初出演。実際に上映したのはローレライが先だったようですが、撮影はこちらが先とのこと。王力宏は、ワン・リーホンと読むようです。香港の歌手から俳優になった方だそうで、いかにもですね。漢字の面だけ見てると玉木宏みたいです。
この3人が中心で物語が進んでいくんですが、なんといってもこの映画は映像美と世界観。ロケはほぼ全編沖縄で撮影されていますが、その映像が沖縄の日常的な絵ばっかりなんですよね。いわゆる多くの人が想像する沖縄の風景というのは一切出てこなく、路地裏とかシャッターの閉められた商店街とかばかりが使われている。でも、それでいて沖縄ってわかるんですよね。しかも魅力的な映像ばかり。監督は沖縄に愛着があるらしく、自分の足で見つけた風景で撮っているとのことで、かなりの高品質で、その映像が映画の世界観を大きく形作っています。そこに、個性的な3人の俳優が加わって日常と非日常のバランスが気持ちよい出来に。特に、何かと多くを語る王くんと比べて、セリフの少ない2人の女優の演技はとても重要で、その世界観に足りても多すぎない見事な演技だったと思います。
ちょっと残念なのは、その王くんと香椎さんの関係性ないし3人の関係。王くんが香椎さんに手紙を託したことが全く解せない。香椎さんが手紙を捨てることは、そこまでの展開で何度も布石を打ってあったので、この構成的には問題ない。ただ、他の2人との関係性につていは説明がつかないんですよね。王くんは香椎さんに手紙を渡したことが原因で、鈴木さんに手紙が渡らなかったんです。「真昼の夜空を見ること=叶わない願い」というテーマにしてはちょっと軽率で無理がある展開。なんか2人の話を無理繰り3人にしたような印象で、ちょっと残念。この映画の配給はホリプロ。こういう映画好きなだけにこの展開は残念でした。
川中監督は、公開が決まる前に映画がベルリン映画祭に招待される実力の持ち主。本作の他に2本沖縄を舞台に映画を撮っているようで、それを3部作と位置づけているようです。とにかく世界観の作り方はとても好みなので、残りの2本も見てみたいですね。本作が3部作の3作目だということで、残りの2つを見れば何か解るのかもしれません。残りの2つについてはDVDもないみたいなのでちょっと探すのが大変そうですが。今回が実力を認められてメインスポンサーがついてお金も俳優も使えたという映画だったんでしょうね。今後も映画作って頑張ってもらいたいです。後でわかったんですが、わたくし監督と同じ大学出身でした。そういう意味でも。
沖縄というよりかアジアンテイストってやつですね。振り返ってみればギャングに殺し屋って、コテコテの香港映画ですねぇ。

評価 ★★★☆☆

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2008年11月15日(土)

御嶽について [沖縄2008]

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クボウ(クバの)御嶽 沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊

御嶽です。私が見た見たといっている御嶽とは何ぞや、と。
一口に言うと、神様を拝む場所。豊年祭や豊漁祭、お盆など年中行事を行う場所でもありますね。神様を信じている人にとってはその生活すべてが神に見守られて生きていると思っているので、その祭事は多くは神に対しての捧げものであるともいえるわけです。当然、御嶽が舞台になるわけです。基本は祭事を司るノロが管理している場所であります。元は男子禁制であったとも言われていますね。

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雨つづ天つぎ御嶽(玉城城址内) 沖縄県南城市玉城字玉城

竹富や石垣の御嶽を見ると、その入口に鳥居が出来ていて、その先に小さい建物がある。どうもこれが御嶽なのだと見れるわけですが、鳥居が付けられたのは明治以降、皇民化政策以後なのだそうです。明治新政府は天皇を神の子として、それを沖縄の御嶽に習合的に鳥居を付けさせたと思っていいのだと思います。
大本の御嶽というのは、鳥居どころか、その本殿のような建物すらなく、ただ香炉だけが置いてある場所だったといわれています。ただの森の中にちょこんと香炉が置いてある、それが御嶽であったと。実際にそういう御嶽もまだ残っていて、見ることが出来ます。日本の神社といえばどれだけ建物が大きいか、ということがその栄華を見せる物差しとなっていますが、大本はこうだった。そういうものが見えるわけですね。ちなみに御嶽には神社で言う御神体や寺にあるご本尊という類のものはありません。その場は神と交信する、繋がる場として存在しています。といってもただその場所を選んだのではなくて、例えば昔、それこそ古来から祖先が住んでいた場所であったり、神との交信を担っていたノロの墓などを御嶽として選んでいるようです。

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久高島某所

御嶽はその中心に建物があったりなかったり、香炉やイビと呼ばれる祠のような石が置かれていますが、厳密にはその場のみを御嶽としているのではなく、そこを中心とした木や森などすべてを御嶽としています。また、久高島などは島全体がその対象となって、近年まで人は一定区域以外は入ることが出来なかったというところもあります。こういうところはアミニズム、いわゆる万物に魂が宿っていること、を見出すことが出来るわけです。また、沖縄の人々にはみなで護る御嶽のほかに自分たちの家だけの御嶽というものあったりして、歩いているとふと大きなガジュマルの木の下にちょこんと香炉が置いてある、そんな御嶽を見つけたりします。この原型を御嶽に見出すことが出来る、というわけです。

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波照間島某所

でも、実を言うとこれが厄介。鳥居があったり観光地化されている御嶽なら場所がわかるんですが、事前に調べていてもたどり着かなかった御嶽が多数あったりしました。もともと見せ物でなく、何をされるかわからないとくれば、当然教えてくれません。これは旅人に関わらず、他の集落、他の家の御嶽には関わらないという考えがそもそもあったり、または他の御嶽を荒らしたりすると、自分の家に災いが起こると考えたり。よくガイドブックや建て看板に、御嶽に不用意に立ち入るなと書かれていますが、それはこういう理由からですね。私も立ち入るなというところには入りませんでしたし、あくまでちゃんと入っていいか聞いてから入りました。あくまで聞いて話ですが、とある島では入ってはいけない御嶽に入った旅人がその日に骨折して島から追われたという話も聞きました。信じる信じないはその人次第ですが、島の人の心を踏みにじる行為であるという自覚はしたほうがいいでしょうね。入る必要がないなら入らないほうがいいですよ。

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