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燃えろ!コンサドーレ 平川弘の通信簿
クライトン残留に驚き
(2008/12/26)
大分の分厚い守りに阻まれながら突破を目指すクライトン(7月16日、札幌厚別公園陸上競技場)
来季クライトンが残留、ニトリもスポンサー料を更新することになりJ1復帰へむけて追い風が吹いている?札幌。ダビの移籍は仕方ないにしても、あきらめかけていたクライトンの残留には本当にびっくりである。
彼ほどの選手ならJ1でやるべきだしJ2ではもの足りないだろう。札幌では高額な年俸のため放出がささやかれていたが、次期監督の意向で年俸の上積みでもあったのだろうか。どちらにせよクライトンが中盤にいてくれるのはとてつもなく大きい。スーパーなパスは期待できないが確実にボールをキープし丁寧にさばいてくれる配給はJ2では群を抜く。獲得が予想されている外国人MFのコルドバと中盤の底でどっしり構えてくれれば、三浦体制で物足りなかったボールポゼッションも上がり、異常に長かった守備の時間を減らすことができるだろう。
柏が天皇杯でベスト4に勝ち進んでいるため、次期監督となるだろう石崎さんの監督就任を発表できないでいる札幌。J2時代にはあと一歩のところで何度も昇格を逃し勝ち運がないと揶揄(やゆ)された石崎さんだが、若手を鍛えてうまくやりくりする戦略家はタイプ的には三浦さんと同じ堅実なサッカーをする。そして特定のプレーヤーに頼らないサッカーで、相手の特徴を消すやり方を好む。
柏が来季、フランサを軸にしたチーム作りを進めることに石崎さんが異議を唱えたとされ、走る全員サッカーが基本になる。以前はアタッカーを3トップにして前線からの守備を売り物にしていた。それは代表チームを率いる岡田さんのものと一緒。三浦さんより攻撃的で岡田さんに近いサッカースタイルではないだろうか。三浦さんに植え付けられた守備意識を石崎さんがどのように攻撃につなげていくか注目である。
U−15が高円宮杯でベスト4まで勝ち進んでいる。育成や下部組織の充実、そこからのトップチームへの昇格なしには資金力のない札幌は生き残ってはいけない。全国ベスト4に残っているこの世代の選手でも来季U−18に昇格できるのは数名。ピラミッドの頂点に近づくにつれ大半の子は淘汰(とうた)されていくのだが、違う道からまた札幌のトップチームに戻れるようなシステムづくりが、J1への近道なのかもしれない。
(平川弘=サッカー解説者、元日本代表)
2008シーズン年間通信簿(下)
背番号
選手名
評価
ひとこと
17
岡本賢明
×
ひとりよがり
18
芳賀博信
△
終盤調子崩すも合格
19
坪内秀介
○
下手だが堅実DF
20
上里一将
△
守備意識の変化
21
平岡康裕
×
真ん中では強さ不足
22
西大伍
△
武器がひとつ欲しい
24
西谷正也
×
常時は難しい
25
宮沢裕樹
△
消える時間短く
27
横野純貴
△
プレーの精度を
28
高木貴弘
△
売りの安定感欠く
29
ディビッドソン
×
つなぎが中途半端
32
柴田慎吾
△
強さだけじゃ…
33
鄭容台
×
大事なところでのミス
34
エジソン
×
化ける可能性
35
箕輪義信
○
精神的支柱
※評価は○良い△普通×悪い
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