- 2008/03/20 08:05
- 長崎2007
こちらがこの旅でも最初に訪れた教会、平戸ザビエル記念大天使聖ミカエル教会です。その他通称で平戸ザビエル記念教会とも呼ばれているそうです。エメラルドグリーンが映える鉄筋コンクリート造。信徒の方が祈りの場としている列記とした現役の教会でありつつ、平戸の市街地からも近くて多くの観光客も訪れる教会です。
入口の形が示しているように、ゴシックの造りですね。とりわけ1枚目の写真を見ていただけるとおり、大きな尖塔の他にいくつもの小尖塔がありますが、これはドイツ式ゴシック建築というそうです。さらにこの教会はゴシックではあまり見られない、左右非対称のアンシンメトリーな建物でもあります。
こちらは教会の敷地内にある教会の名称の由縁にもなっているザビエル像。平戸のザビエル訪問を記念して1971年に建てられたとのことです。
ちなみに、教会の名前に、ザビエルの前に「聖」とついていますが、これはローマカトリックの殉教者や偉大な先人に対して認められた「聖人」を表しています。この聖人はローマ・カトリックに正式に認められ(聖人列記といいます)ないと得られない称号です。
さらに言うと、この聖人崇拝の扱いをされるのはキリスト教すべてにあるわけでなく、ローマ・カトリック教会のお話。プロテスタントにはこの聖人列記の考えは基本的にありません。これは、祈りの対象は神と神の子であるキリストのみであって、偉大な業績を残した人はあくまで人であって、祈りの対象にはならないという考えから来ていますね。高校世界史で勉強したこともあろう宗教改革のお話です。そもそも、ザビエルが日本に来たのもこの宗教改革が一端でしたね。
こちらは教会内部、聖堂です。聖堂内に足を踏み入れて、そして扉を閉める。と、その瞬間に訪れる静寂が僕を包み込んでくれます。外とは明らかに異なる空気がいっぱいで、それでいてただの締め切っただけではない空間がそこにはあります。ここがまさに祈りの場。この場を大切にしている人たちの思いと、その祈りの対象の力があたかも作用しているように感じられます。
この空気と空間を味わうことが、今回の旅を長崎にした目的でもあります。あの瞬間は一度味わってしまうと飽きないし、止められません。扉を閉めた瞬間、そしてここでしか味わえないクオリティある空間。白壁にりヴ・ヴォールトの天井。そして後キック様式の尖状の柱。とても美しい。好きですねー。
正確に解らないんですけど、マリア像だと。裏手あたりにあります。子ども(キリスト)を抱えていますね。
で、寺院と教会が見える風景です。この近辺には曹洞宗瑞雲寺、浄土真宗光明寺などがあり、この角度からカトリック平戸教会を含めた写真のような景色が見えます。平戸の代表的スポットです。何せ綺麗なのですが、ある意味いかにも日本的な、日本を象徴するようなスポットですね。ずばり折衷的。日本の宗教に慣用的、逆に言えば無関心の象徴です。他の国や地域によってはありえない光景だったりします。
関連リンク
教会建築の基礎知識-長崎の教会建築について説明。サイト内リンク。過去に私が書いた記事です。
ちょっと賢くなる長崎学(1)-ザビエルのお話 -ザビエルと平戸について説明。サイト内リンク。
- 新しい: 禅とオートバイ修理技術/ロバート・M・パーシグ
- 古い: かもめ食堂/群ようこ
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- 聖フランシスコザビエル記念聖堂/寺院と教会が見える風景-平戸島(3) - 茜食堂 より





