- 2007/03/15 00:00
- 北海道7days 2007
2月8日、1日目。
女満別空港に降り立ち、そこからバスで網走へ向かう。バスはノンビリ走っているように感じる。横から軽自動車が勢いよくバスを抜いていくからだ。でも、ふと運転席のスピードメーターを見ると70km/hを示している。つまりは実際は遅くない。周りが速いというわけ。北海道に来るといきなりスピード感が狂わされる。
網走の市街地にある網走バスターミナルで下車。しばらく街をうろつく。疎らに雪が降る展開。網走に来たのはこれで3度目。ここからこの冬にゆっくりと体を馴染ませながら旅の歩を進めることにする。
網走の市街地は駅から微妙に離れたところにある。昔市街地内にあった駅が移転したのだ。網走も開拓の都市で、網走川がオホーツク海に流れる河口の少ない平地を利用して、北海道のその他の都市と同じく碁盤のように街が作られている。
冬に体を馴染ませる、といってもすなわちそれは体が冷えるということ。すっかり体が冷えたところで店を物色。いしざわに入る。
うに丼。時価。海が時化ているとのことで高い。網走は流氷が運ぶ海の資源で育まれる海産物が豊富である。で肝心のうにのお味はというと、折ウニなのでミョウバンが香りが。致し方ないが、これが生だったらもっといい味出していたのにと思うとちょっと残念。ただ折りウニ1つを丸ごと使ったうに丼が贅沢なわけではない。
お茶を2杯いただいた上に、ご主人が豆から挽いた珈琲を3杯も出してくれる。旅行者であると告げると今までどこに行ったと訊かれる。どこにも行っていない、来たなりここで腹ごしらえだと答える。そんな旅らしいやりとり。
網走刑務所へ向けて歩く。監獄博物館には行かないで刑務所へと足を向けてしまう私とはいったい何に惹かれているのか。ただ足がないので近いほうに行っただけなのだが。
国道39号から右に入って鏡橋を渡る。その先に見える煉瓦の塀。最寄のバス停から厳つい男が二人、恐らく面談のために降りてくるのを見た。それがいかにも現実感漂わせる。
刑務所前にある電話ボックスの上に大きなアイヌのニポポが飾られている。よく受刑囚の手で作られているといわれるアイヌの民芸品。
刑務所の門から橋の間にある石碑。刑期を終えて出てきた人がこの石碑を見ることを想像すると、囚人たちの未来を想わずにいられない。壁に隔てられた彼らといわゆる私の差異を彼らを中心に考え想い耽る。
歩いて網走駅へ戻る。体はすっかり冬の網走に馴染み始めている、つまり寒い。刑務所まで行きに1時間、帰りに1時間。ここから宿まで1時間。冬の、雪道の徒歩旅は堪える。
網走駅の看板は刑期を終えた死刑囚がもう横道に逸れないようにと願いを込めて縦書きされているものだそうだ。
駅の待合室で体を温めて直して、本日の宿に向かって歩き出す。
駅から宿までの途中のショット。網走駅前から網走川を渡る。この穏やかな流れの先にオホーツク海は広がっている。お楽しみの流氷がこの先にあるはずだ。
カトリック網走教会。入ろうと思ったが中には人の気配がなく、ドアが閉まっていた。
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