ホーム > 北海道7days 2007 > 網走にて (2)

網走にて (2)

2月9日、2日目。
この日は一日フリー。なので時間をたっぷり使って昨日と同じく網走ウォークをすることに。
宿からすぐのところに急坂があって、そこを降りていくと道道76号とオホーツク海が見える。道は右に行くと昨日歩いてきた網走市街への道。左は能取岬へ。とりあえず左へ向かって歩く。

坂を降りたところに丁度流氷がある。量はそれほど多くなく、流氷の一団から離れて漂着しているという感じ。それでも充分見るに楽しませてくれる流氷たち。ここからもう少し能取岬へ向かうと流氷の一団があるとのこと。ここから歩いて能取岬へ行くと帰ってこれない距離なのだそうだが、とりあえずそちらに向かって歩いてみることにする。

道道76号は二ツ岩までは海岸線を通るが、それを過ぎるとひたすら林の中を通ることになる。右手が海になるが、微かに木々の間から海が見える程度。一気に変化のない景観へと変わる。民家も途切れ途切れ。天候は一進一退。その中をただ歩く。本当に偶に通る車から怪訝な視線が向けられる。そうさ、僕は本当に宛もなく歩いているんだから、いいんだよ。

その数少ない民家の中から一人、雪かきをしているおじさんから声を掛けられる。やはりこの道を一人で歩いているのは珍しいよう。どこに行くのか聞かれるが、ただ歩いていると答えようがない。そんなことを言ったらますます怪訝がられる。とりあえず、いい景色が見れそうなところと答える。
ここから少し進んだ先の道道からの分かれ道を進むと、海が見える場所があると、そのおじさんから聞く。写真はその風景。

道道に戻らず、さらに先に進んでみる。天候は回復。気温は依然マイナスの世界だが、日光が当っていて歩いている分には問題ない。少し高台に出たせいか視界は開けている。でもそれは逆にここには何もないということを知らせてくれるという光景。雪に覆われた畑をどういう意味があってキャタピラ車が走る意味があるのだろう。ただ、見るものもないので動くものに自然と目が行く。

道は白樺を進んでいく。何もないし、ひたすらに同じ景色を見せられるが、これはこれでいいとなんとなく納得できる。人は誰もいない。大声で歌を歌ってみる。どんなに大声で歌を歌ってみても誰も聞く人がいないというのはまたいい。
実はこの道の先は自衛隊の基地だった。門の前まで行くと兵隊に兵隊口調で何しに来た帰れといわれる。道道から逸れて歩いて1時間。進んだ先は行き止まり。帰りはさすがに歩くのが億劫だったので、そこに集配に来ていた車に乗せてもらって道道の分かれ道まで乗せてもらった。
行き着いた先が行き止まり。憮然とも思うが、これはこれで面白い。車のドライバーからもやはり何をしているのか聞かれる。景色を探していたというしかない。
車は5分で道道の分かれ道に着く。車で5分、歩いて1時間。その差異を味わう。こういうことを無駄というのか。少なくともドライバーの人はそういう目で僕を見ている。

礼を言って車を降りてまた道道を北へ歩き出す。また同じ光景の中を、大声で歌を歌って歩く。時に用を足してまた歩く。それしかすることがない。
次第に天候が悪くなる。時計を見ると宿を出てから4時間。脇道に1時間掛かっているから、ここから宿に帰るのに3時間。頃合いと見てきた道を引き返すことにする。
何もない道を歩いて行き止まりで同じ道を引き返す。無駄なんだろうとも薄々分かっている。でもなかなかいい。少々気が滅入るけども。
宿に着く頃には吹雪に変わっていた。横殴りの雪。ただ暗くなる前には宿に着いた。どうやら引き返す時間は間違っていなかったようだ。

コメント:0

コメントフォーム
入力した情報を記憶する

トラックバック:0

この記事のトラックバック URL
http://www.helloalive.com/blog/949/trackback
トラックバックの送信元リスト
網走にて (2) - 茜食堂 より

ホーム > 北海道7days 2007 > 網走にて (2)

検索
フィード
メタ情報