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御殿庭-ウドゥンミャー

夏の沖縄の旅。本島離島の神の島久高島を巡っています。
次は地元でウドゥンミャーと呼ばれる御殿庭ですね。久高殿とも呼ばれるそうです。こちらはいわゆる祀りごとが行われる広場で、特にこの島で12年に一度行われる秘祭、イザイホーが行われる場所でもあります。イザイホーというのはこの島の30歳から41歳(11年間ですね)の女性が祖母の霊力(セジ)を受け継ぎ、島の祭祀組織に加入する為に行う成巫式です、とのこと。ここで着目するのは、その得られる霊的能力が母ではなくて祖母、つまりおばあから隔世的に受け伝えられることですね。ここが面白い。沖縄ではおばぁが力があったり何かとクローズアップされますが、まさにそれですね。ちなみにそのイザイホー、受け継ぐべき女性がいなくなり1978年から行われていないとのこと。次は2014年。どうなるんでしょうかね。
さて御殿庭。3つの建物は右から順にシラタル宮、神アシャギ、タルガナーと呼ばれています。中央の神アシャギはイザイホーの際、神の世界とこの世の境になるところです。わたしもイザイホーのビデオを見たのですが、この神アシャギから出たり入ったりする女性の映像を見ました。ということでこの神アシャギの奥の森は立ち入り禁止なのだそうです。左のタルガナーと呼ばれる小屋はこの島の特産イラブー、海蛇ですね、の燻製小屋。海で採ったイラブーをここで燻製するというのは供え物の意もあるんでしょうね。

蛇足として付け加えますが、この島のイザイホーは日本最後の秘祭と呼ばれて、日本に古くあった、そして消えてなくなった民俗信仰の形を残す、民俗学的にも貴重な祭りであるとのこと。その久高島を世に知らしめたのはあの芸術家岡本太郎氏といわれています。戦後アメリカの占領下に置かれ、民族風俗がそのまま世に出ず残っていた。それをあのセンシティブな岡本氏が発表した。ただ、長い間島の中でいきてきた人とそうでない人とはすれ違いが生じる。このケースは事故というよりは事件といえるかもしれないが、私は敢えてここに記しておこうと思います。せめて禁止ということはやってはいけないし、ふみにじっていはいけない。それを心がけていても事故は起こります。最悪の結末を迎える前に。

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