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scene 37 長野 上田・新潟 糸魚川

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中山道(国道18号) 群馬県高崎市中豊岡町付近

10月28日 晴

5:00に起床。あらかじめ用意していた荷物をオートバイにくくり付けて出発したのが6:00。一度忘れ物をして家に帰る羽目に。
前の旅を終えて8日後、新たな旅の出発。ターゲットは西日本と四国。東京からまずは日本海へ抜けて、北陸から山陰。そして山口へ。これがまず一つの目的。旅慣れている北海道と比べると今回は初めて訪れる地も数多い。
埼玉県上尾市から国道17号に入線。8:00、埼玉県深谷市のコンビニで休憩して群馬県へ。8:45、群馬県高崎市で国道18号へ乗り換える。本来の予定では17号をこのまま北上して新潟から北陸へ抜けるつもりだったのだが、折の新潟中越地震で17号は寸断、無論旅人が近寄る場所ではなくなった。そこで信越から日本海へ、すなわち国道18号の旅になる。ちょうど中山道の道は国道18号へと繋がる。しばし江戸五街道を旅と洒落込む。
高崎といえばだるま。ちょうど国道18号に入ったところにあったモニュメントを一撮り。

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群馬県松井田町横川 峠の釜めし本舗おぎのや横川本店

9:15、国道18号沿いでJR信越本線横川駅(地図)の前にあるおぎのやへ。ここで食事をするために朝食を我慢していたのだ。
おぎのやといえば、峠の釜飯。峠の釜飯といえば、日本最古で随一の人気を誇る駅弁である。


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おぎのや 峠の釜飯

これが中身。非常に味の滲みている具材と飯。駅弁らしからぬ美味しさがある。容器の釜は持ち帰ることができ、益子焼でできているこの釜で実際に米を炊くこともできる。僕はこの釜を持ち帰り、途中バックを落として割るまでこの釜で実際に米炊きにして使った。


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群馬県松井田町坂本 碓氷湖

腹ごしらえをしたところで碓氷峠を登ることにする。写真は登る途中にある碓氷湖(地図)。華やかさはないが、趣のある紅葉日が広がる静かな湖だ。


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群馬県松井田町坂本 碓氷第3橋梁

碓氷湖からさらに進んだところにある碓氷第3橋梁。国内最大の煉瓦の建造物である。かつてはこの橋の上を鉄道が走っていた。信越本線の横川〜軽井沢間は鉄道の難所として知られていて、当時はこの峠を上り下りするために、通常の車輌とは別に2、3台の機関車を連結して運行していたのだ。実はその機関車の連結の際に横川駅で長く列車が停車するときに、おぎのやの駅弁を買って食べるのが駅弁の起源であり、愉しみであったというわけだ。この橋梁自体は、1963年に使用が終わっていて、また長野新幹線の開業と共に、この碓氷峠の区間は廃線になっている。今はこの橋梁見上げてかつての駅弁の起源を偲ぶことにとどまっている。この橋梁は国道18号から見ることができる。

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国道18号 群馬県松井田町坂本付近

碓氷峠頂上付近(地図)。国道としては非常にきついカーブの連続。中山道きっての難所を紅葉を見ながらゆっくり登る。今は同じ国道18号線として碓氷バイパスが通っていて、通常ならそちらを使う。この旧道には車はあまり通っていない。
この碓氷峠を登るといよいよ長野県に入る。そして軽井沢に入るとそこから西へ向かう中山道とはお別れ。さらに北へ進むことになる。


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長野県上田市中央西付近

11:30、長野県上田市へ到着。僕にとってこの街は縁のある町で、実は両親がともにこの上田出身。いわゆる田舎である。峠の釜飯に親しいのもこういう理由から。
江戸時代初期に活躍した真田幸村の城下町で、蔵や当時の城下町の名残が多く残っている。その他にも信州の鎌倉と呼ばれる名湯別所温泉や手付かずの自然美もあり、そんな古き良きニッポンの風景の見せ場が多いところから「屋根のない撮影所」と知られ、多くの撮影が行われている知る人ぞ知る名ロケ地でもある。近年ではフィルムコミッションの活動も活発になっている。

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長野県上田市二の丸 真田神社

12:00、上田城へ。実は今住む地元の次に縁のある上田だが、ここには一度も訪れたことがなかったのだ。実は徳川家康に攻め込まれも一度も撃ち落せなかった城がこの上田城。天下統一後に恨みを晴らすべく家康はこの城を取り壊したという。今は城全体が公園になっていて、復元された大手門が残っているのみ。その大手門をくぐると真田神社がある。旅の成功を祈って、賽銭箱を鳴らす。


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長野県坂城町坂城 昭和橋

真田神社のお参りの後、程なく上田を離れる。先は長い。上田は好きな街でゆっくり見たいところだが、いつでも来れる。それはまた目的があるときにとっておく。
国道18号の北上続ける。写真は上田の北、坂城町にある昭和橋(地図)。橋の下を流れるのが千曲川。千曲川は新潟県に入ると信濃川と名前を変えるが同一の川で、日本一長い川として知られている。


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長野県千曲市上山田温泉 戸倉上山田温泉 戸倉観世温泉公衆浴場

13:00、千曲市の戸倉上山田温泉地図)へ。そこの外湯、戸倉観世温泉で入浴。名はあまり知られていないが、単純硫黄泉を持つ、なかなかの名湯である。
駐車場でオートバイを停めると早速地元の人がものめずらしそうに声を掛けてくる。「新潟へ行くのかい」「いえ、富山の方へ走ります」。


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長野県信濃町柏原 道の駅しなの

温泉に浸かった後は長野市を越えてさらに国道18号を進む。14:30、道の駅しなの地図)にて休憩。ここからは長野と新潟を隔てる連峰を見渡すことができる。写真は妙高山(標高2454m)。


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長野県信濃町野尻 野尻湖

15:00、道の駅から程近いところにある野尻湖地図)へ。ナウマン像の遺跡で有名な野尻湖であるが、シーズンオフということもあろうか、観光客は僕の他1人もいなくひっそりしている。
ここ信濃町は長野の北部。ここの峠を越えるともう新潟県になる。長野県も今までは長野市までした来たことがなかった。もうすでに未知の領域へ入っていた。


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新潟県上越市東町 JR信越本線直江津駅

16:00、長野県上越市のJR信越本線直江津駅(地図)に到着。JR東日本と西日本の境界にあたる駅で、鉄道区分上ここから西は西日本となる。僕もここで北へ向けて走ってきた国道18号の旅を終えて国道8号を西へ、西日本と北陸へ向かう進路を辿ることになる。


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新潟県糸魚川市能生小泊 道の駅マリンドリーム能生より

直江津から国道8号を走ると、道は程なく日本海沿岸に出て、その海岸線を走ることになる。そして時刻も時刻、ゆっくり落ちてゆく夕日に向けて僕はオートバイを走らせていく。なかなか壮観な情景。日本海を西に面した地域では即ちどこでも夕日の景勝地となる。これからしばらくはずっとこの夕日が見れると思うと、とても気分がいい。


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国道8号 新潟県糸魚川市親不知付近

17:30、糸魚川市街を越えて親不知を抜ける。ここ親不知は飛騨山脈の北限できつい断崖地形になっていて、古くからすべての交通の難所とされた場所。橋梁とトンネルの連続となる。トンネル内が上下動は激しい上にかなり婉曲してして、この日の落ちた夕刻ではかなり難解なハンドリングを要求される。親不知はその人の寄らない地形を利して、かつては密入国者の良場だったとも言われる。その不気味さに空想をしつつ親不知を進む。


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国道8号 新潟県糸魚川市親不知付近

また親不知はフォッサ・マグナの北端でもある。数百万年前、日本列島というのはここを境に海に隔てられ東西に割れていたといわれている。そこに火山活動により土地が隆起し、土砂などが堆積され海はなくなり今の日本列島が誕生した。フォッサ・マグナというのは大きな溝という意味。今でもある東西文化や人種の差がここに端を発していると考えると大きな地理歴史のロマンを感じずにはいられない。
改めて考えると、僕は今までにこのフォッサ・マグナを越えたことは2度しかない。それも2、3日というわずかな期間だ。改めて未知の領域へ、異なる地へ足を踏み入れる気持ちで、親不知を、フォッサ・マグナを越え、西日本へ富山へ足を踏み入れる。
19:30、富山県朝日町のキャンプ場へ到着。5県に跨る初日が終了。旅にのめり込むには、やはり一日目が走り尽くすのがいい。

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長野県上田市二の丸 上田城公園にて

10月28日 埼玉県川口市→富山県朝日町 387km
5:00 起床
6:00 出発
9:15 群馬県松井田町・おぎのや
12:00 長野県上田市・上田城
12:45 長野県千曲市・戸倉上山田温泉
14:30 長野県信濃町・道の駅しなの
15:00 長野県信濃町・野尻湖
16:00 新潟県上越市・JR直江津駅
18:00 新潟県糸魚川市・親不知フォッサ・マグナ越え
19:30 富山市朝日町・ヒスイ海岸キャンプ場到着
20:00 夕食
22:00 就寝

関連リンク
フォッサマグナミュージアム

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