- 2005/12/14 00:00
- 西日本・四国 2004
10月29日 晴→曇 富山県朝日町 387km(8761km)
6:30、起床。旅の初日でキャンプ初日だったが、昨夜はいきなりの寒さとの戦いを強いられることになった。気温は7℃。平地のキャンプなら何とかできると思ったが、さすがに北陸は寒い。キャンプ場から北アルプスを眺めると、山頂にうっすら白いものが見える。
といってもまだ2日目、寒さより元気と旅の期待が勝る。1時間でテントを撤収して旅を進めることにする。
8:00、宇奈月町の黒部峡谷鉄道宇奈月駅(地図)に着く。黒部峡谷鉄道は日本最大とされる黒部ダムや黒部川のダム建設用に使われた路線だが、現在は宇奈月から欅平までの20.1km区間が一般開放され橙色のトロッコ列車が時速15kmの速さでゆっくりと走り、渓谷美を楽しむことができる観光列車になっている。
出発。深いV字渓谷で知られる黒部峡谷をトロッコ列車が縫うように走っていく。高い橋を越えて、トンネルを抜け往く。カーブの度にレールが高い音を立てて軋む。ちょっとした恐怖感を煽られつつ列車はゆっくり峡谷を登る。ゆっくりだが臨場感は溢れる峡谷鉄道の旅だ。僕が富山で一番楽しみにしていた峡谷鉄道の旅。昔の鉄道少年だったころの自分を思い出す。今こそ手段の主役をオートバイにしつつも、やはり鉄道の魅力も捨て難い。
9:00、黒薙駅で下車。黒薙温泉旅館(地図)へ向かう。山岳地帯である黒部峡谷には多くの温泉の良場がある。その中の一つの黒薙温泉は黒部峡谷鉄道の出発地にある宇奈月温泉の源泉でもある。黒薙温泉旅館はトロッコ列車でしか来れない秘湯の一軒宿だ。
旅館では内湯もあるが、はやり目玉は露天風呂。岩場に貯められた温泉はまさにその名の通り大露天風呂だ。泳げるほどの広さである。
風呂の広さもさることながら、遮るものもなく非常に開放的な風呂。僕の入浴中に女性が1人見物に来たがそそくさと退散していた。ここは女性ではさすがに無理か。
目の前に壮大な渓谷を見ながらの入浴は心地よい。少し肌寒い外気に温泉の湯気が揺らめき立つ。昨夜の寒さにこごえた体が融解する気だるさを楽しむ。心も体もどっぷり湯に浸かる。
ここでさらに鱒寿しの登場。トロッコ電車の中で食べようと宇奈月でこしらえたのだが、温泉に入浴しながらというのもいいか。温泉に1人しかいないことをいいことに、これを食らう。
10:00に風呂から上がって黒薙駅に戻る。次の列車が来るまで駅員の方と談笑。観光目当ての路線で電車も1時間に一本程度しか通らない。のんびりとしたものである。
列車に乗って今度は終点の欅平(地図)まで進む。いうまでもなく黒部峡谷鉄道で一番標高が高い地点であるが、残念ながら紅葉の時期には早かったようだ。
赤い橋は奥鐘橋。その後ろにそびえる奥鐘山はまさに釣鐘のよう。
折り返しの列車に乗り、黒部渓谷を下る。下る列車は幾分行きの登りより早い気がする。それでもこの臨場感にも慣れ、楽しめるようになって来た気がする。
トロッコ列車はさらに帰路を進む。レールの軋む音がそれほど気にならなくなり、列車の揺れを楽しむうちに睡魔がやってきた。列車の旅も悪くない。この旅が終わったら列車の旅をしよう、上の空でそんなことを考えながら心地の良い浅い眠りに身を任せていく。
10月29日 晴
6:30 起床
7:30 出発
8:00 黒部峡谷鉄道宇奈月駅
9:00 黒薙温泉
11:00 欅平着・散策
13:00 宇奈月駅へ戻る
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