- 2005/08/28 23:46
- 本

振り返れば地平線
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非常に珍しいものを手に入れたので、ご報告を。
「振り返れば地平線」という本。著者は佐々木譲、1982年に創刊された本です。今は絶版です。復刊ドットコムに復刊以来が出ているような本です。amazonのマーケットプレイスという個人仲介売買で手に入れました。
内容は北海道オートバイ小説。早朝、苫小牧港に着いた主人公がそこから東へ、中標津の開陽台を目指し、旧友と後に加わる女性を加えての3人旅。
ストーリー、展開はいささかに古めかしく、平易であるのははやりこの本の創刊年を加味しなければならないか。ですが、オートバイツーリングのエッセンスはところどころに充分に詰め込まれており、それは現在にも通ずるものがあります。旅の愉しみというのはそう変わるものではないんですね。
苫小牧−支笏湖−日高−襟裳−帯広−オンネトー−屈斜路−開陽台と続くツーリングコースも王道的ではありますが充分に参考になります。80年代当時はこの本を読んで北海道にあこがれたという人も少なからずいるとのことで、言うなれば北海道ツーリング小説の古典とも言える作品です。
オートバイに乗る者なら誰でも一度は走りたいと思う聖地、北海道。何故、と聞かれたら、感情的に説明が出来ても実は理論的には説明が出来なかったり。一番手っ取り早い答え方が「他のオートバイ乗りが北海道は良いって言っている」ってのが多いかな、と。いわゆる伝承、口コミ。北海道を走った人が口を揃えて良かったと言う。そして、それを聞いた人が想いを膨らませる。それがオートバイ乗りにとっての北海道なわけです。
この本で語られるような開陽台がその流れの源流になっている、そう思うともっと開陽台とその頃の人たちのことを知りたくなってくる次第。
やはり開陽台。また行きたいですね。あの空が見たい。
- 新しい: scene 11 弟子屈
- 古い: scene 10 中標津
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