- 2009/04/25 17:20
- 本

クローズド・ノート (角川文庫)
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2006年初版。雫井脩介著。著者はもともと推理小説が専門のようですが、この本に関しては純愛物語ということで。でもってそれが自身の作の初の映画化と。得てしてこういうものですかね。
物語はその純愛物語で、主人公の恋愛とアパートの前住人が残していったと思われる日記に書かれた恋愛の回想の2軸で展開、収斂する形。大方のあらすじは映画のほうで書いたので割愛しますが、やはりこの物語で面白いのは人が人をどう想うかについて的確に描かれているところですね。この物語では日記の主にあいたいと思ったところで死を知る、という展開でえかがれていますが、人は人を想うということはまさにここなんですよね。まずは自分の中にあるその人への想いなんです。例えば、死んだ人に対しても想いが募るという考えはここから出てくるわけですね。60億分の1の出会いとはここから始まるわけです。その触媒がクローズド・ノートだったわけです。それをよく心得ているのだと分かるのが、伊吹先生の最後の手紙で、「わたしの中にあるあなたもあなたの一部」というやつですね。逆に人の中に自分が生きていることが自分が生きている証拠であったとも言えますよね。そしてあの画家が感動。お見事です。
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