- 2009/06/18 18:26
- 本

フィッシュストーリー (新潮文庫)
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2007年初版。伊坂さんの小説はおはつでした。同じく伊坂さんが手掛けた本を原作とした映画アヒルと鴨のコインロッカー」を見て面白くて。次は原作者の本を1冊いこうかなと。
でこちらの本は短編集ですね。タイトルの「フィッシュ-」中心にした短編集ですが、それぞれが独立した物語でありながらちょこっとだけつながっているみたいで、それが著者の作風だとかなんだとか。最近良くありますね。近々映画を作っているようなことを耳にしましたが、やはり短編を重ねて物語にしたんですかね。
フィッシュッストーリーもいいですが、やはりラストのポテチがいいですね。ハードボイルドなテイスト、そして展開がいいですね。みんなで裏で引っ張って、その偶然としてのラストのホームラン。お見事。設定や展開に妙があって、それでいて気持ちのこもった愚直までのハッピーエンド。いかにも直木賞的であります。
私がよく直木賞的というのは、特に芥川賞との対比からの視点ですね。直木賞の物語はかなり設定に請ったところがあるんですが、物語自体は結構単純だったりします。例えばポテチみたいに設定や展開に比べて伝えたいことがぶきっちょだったり感情をストレートに伝えている、けっこうださい、そしてそれながらにかっこいい物語が多いです。それに比べると芥川賞は天才的というんですかね。直木賞と芥川賞の関係といえば、具材に拘るカレーライスを看板にしている店が芥川賞で、カツカレーとかホタテカレーとかトッピングで勝負しているのが直木賞のお店。わかりますかね、この例え。
まぁどちらが好きかはお好みですね。もっとも芥川賞が天才的といっても、あくまで創作の結果であると考えると、天才のふりをした策略かともいえます。なるほど感心したり感動したりは芥川賞ですが、愛嬌は直木賞ですかね。
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