- 2009/07/27 19:00
- 本

21世紀を森林(もり)の時代に
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日本は国土の67%が森で覆われているというものがありますが、ことに高知に至っては84%が森林という、森林国であります。高知というと広く太平洋に接しておりますが、後を振り返ると鬱蒼とした四国山地の壁が聳え立っています。四国は4県あるかたらといって、4等分されているわけではありません。四国の島を東西に横断している四国山地。それを境に南のすべてを高知が、北に残りの3県がひしめいているとういうのが高知の図です。今まさに当然私が住んでいる町です。こちらの本を読もうと読もうと。
さて、本書も塁に漏れず森林再生を謳う本ですが、なかなか面白いのはこの類の本に良くありがちな、ただ例を載せているとか、ただ森林最高ということを多々述べている類のものとは違って、かなり実に即した議論が交わされている。つらい金ないといわれる地方に生業としての林業を再生して根付かせるか、とりわけ具体的に語っています。森林再生とは今ただ生い茂っている山を手入れする人がいる。それには森の仕事に生業としての生きられる賃金が発生しなければならない。それには木を売らなければ成らない。とここまでただの提言でなく、具体的な方策を述べており、実際の木材単価の推移から迫る森林再生には相当に説得力があります。書籍という媒体は、どうしても思いを伝える場となりがちで、その思いとは裏腹に現実に迫れない脆弱さも持ち合わせています。地方再生、がんばりたい。その思いの熱よりもさらに必要なのは、分析力ある経理人と、営業マンである、というのは実は納得の行く方法論であります。
都会では木が足りないとビルの上に菜園なぞを作ったりしていますが、実際に森がある地域では森が余って困っている、そんなねじれっぷりが現実です。
その中で、森林こそ日本を再生する切り札と言い切る本書の方策に耳を傾けたくなるものです。
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