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田舎で起業!/田中淳夫


田舎で起業! (平凡社新書)

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2004年初版。タイトルのとおりの本です。著者の方は、森林ジャーナリストという肩書きをお持ちだとか。森林を調べるときに訪れた田舎のお話がまとまったということですかね。起業の成功事例などが多くのっていますが、自身の成功例でなくて見聞きしたお話ということですね。
起業の事例といっても、JAの話もあったり(高知の馬路村の話ですが)一概に起業とは言えませんが、とにかく田舎で起業のメリットと言えば競争相手が小ないこと。とにかくこれは大きいですよね。その大前提を掲げつつ、田舎暮らしというあまい考えを叱って、大きく成功した事例を紹介しています。見たところ、その都会暮らしの私たちが抱きがちな妄想に喝を入れることと起業には接点は感じないんですが、それでも知識は手に入ります。
都会の生活に疲れると自然と田舎に暮らしたい、スローライフを送りたいと考える人は多いというのは今や定着しているところがありますが、実際に田舎側は人がどのくらい人を欲がっているのか。答えから言えばイエスですがかなり条件付ですよね。当然人は欲しい。でも役立たずならいらないというのが田舎のようです。ただ人が欲しいのは事実だし、これに雇用を生み出すなら尚のこと。もっとも、田舎では仕事ありませんから、起業することが田舎暮らしの近道とでもいえそうですがね。
それにつけても久々に読んだ新書でした。新書ってのはいいですね。論理的でなくて、結構いい加減な結論が多いですが、目のつけようが面白いですし、簡単に知識を得ることができます。かつて田舎は過密だった説なんて楽しいですよね。なるほど戦前は食料自給率は高かった農業国。みな土地を求めて野菜を育てた戦後。そこから経済成長にあわせて過密する都市。都会は何が何でも人が多ければいけない理由はありません。今過密な都会から田舎に人が流れるのはある意味必然の流れ?なんて。

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