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プロローグ

2004年8月25日。AM5:45。
ほとんど一睡もせずの出発となった。仕事から離れるといきなり夜型に体質が変わってしまう。それとも前日まで勉強をしてた社労士試験のせいか。
進路は北へ。国道4号線の長い旅。そして本州最北端の大間まで。高速ではなく敢えて下道で。そして、ひたすら北へ。まずは真一文字に北海道を目指す。東北を回るのは帰りにする。全てをパスして、北だ。

5:45 出発
9:00 7−11蔵王パイパス店にて休憩
11:00 福島県安達町 道の駅「安達」地図)で仮眠
14:00 仙台市街通過
15:00 宮城県三本木町 道の駅「三本木」(地図)にて休憩
18:00 岩手県石鳥谷町 道の駅「石鳥谷」(地図
19:00 盛岡市街通過
20:00 岩手県滝沢村 馬返しキャンプ場到着 

20:00、予定していた馬返しキャンプ場に到着。もう真暗で
573km。一日の走行距離(下道で)の最長不倒を記録。さすがに疲れた。テントを張ってから夕食の買出しに行こうとしたが、地図の目測以上に最寄のコンビニが遠いことが分かり、非常用のチョコで我慢することにして、早めに就寝に入る。
だが、ここからが問題。元々慣れていないテント泊に加えて、深夜になって地元の若者たちがキャンプ場に車で乗り込んでくる。結局寝入ったのは3時ごろ。苦い初キャンプの思い出となった。

8月26日 晴れ
6:00 起床
7:30 出発 最寄コンビニで朝食
10:30 十和田市市街通過

写真は東北の日常風物詩、映える緑色の稲田。この色がまた帰路に東北を訪れるときにさらに色を変えている。

野辺地から国道4号に別れを告げて、国道279号へ。山間を一本抜けてきた今までの道の景色が、ここに来て開大きく変化する。下北半島。左手に陸奥湾。開けた視界。いよいよ北に近づく実感。
下北半島に入ってから対向車線にオートバイを見ることが多くなった。後部座席には大きなバック、そこに立てられているホクレンの旗。すれ違い様に執り行われる「ピースサイン」の儀式。北へ向かうものと、北から帰るもの。確実に北は近づいている。
そして、さらに北へ、だ。

11:00 野辺地市街通過
12:00 青森県横浜村 道の駅「よこはま」地図)にて休憩

この青森県の「横浜」は菜の花の名産とのこと。国道沿いではこの時期ながら菜の花を垣間見ることが出来る。

国道279号はむつ市に入り一度海を離れる。そのまま内陸を北上して、今度は津軽海峡へと出る。写真は青森県の大畑町(現在はむつ市と合併)の木野部峠からのもの。ここまで来るともう「北」を視界に捉える事が出来る。

13:30、昼食。下風呂のあさの食堂で生うに丼を食す。付近の名産はイカにホタテにうに。このあたりに来ると採れるものが北海道と変わりなくなってくる。
ここ下風呂はその名の如く温泉も有名である。温泉も入る予定を立てていたのだが、フェリーの時間もある。帰りに取っておこう。

14:30、本州最北端・大間崎(地図)へ到着。このモニュメントはいわゆるマグロである。ここではマグロの1本釣りが有名なのである。

大間崎にある商店街。活きのよい、粋な集客合戦が行われている。旅人は疎らでも、観光バスを呼んでいるようで、時に人がどっと増える。

大間崎から北海道への直線上に弁天島があり、そこに大間崎灯台が建てられている。

30分ほどの滞在で大間崎を辞し、大間港フェリーターミナルへ。正直プレハブなのには驚いたのだが、どのフェリーターミナルでも存在する旅愁の雰囲気はしっかりとここにもある。とりわけ常に北海道を見据えることが出来る大間の旅愁は言うまでもなくすばらしい。
乗船券を買って、丁度出航まで1時間。煙草を吹かして缶コーヒーを飲む。出航の時間に合わせて客も少しずつ増えてくる。

待ち時間で2組のオートバイ乗りたちと仲良くなる。一組は北海道へ帰る男2人組みで、もう一組は仙台から来た学生男女4人組。誰となく気さくに話しかけ、気さくに応じる。そんな敷居の低い、底抜けの連帯感。これが一つのオートバイ乗りの特徴だ。皆でオートバイの話、今までの旅の話、これからの旅の話で盛り上がる。何でも後者の4人組はキャンプ用具どころか衣服も積んでいない。行けば何とかなるという。しかも話を聞いているとつい最近のコンパで知り合ったという4人組。こういうノリは嫌いではない。折角なので寝袋なしでもなんとかなるライダーハウスをいくつか教えておいた。

船内客室は硬い絨毯敷きの座敷で10畳ほどにセパレートされているスペースが中央の通路を挟んで、左右それぞれ3つずつある。そこから右舷の窓を覗くと常に函館山が映っており、それが少しずつ大きくなっていく。それが大間便である。
車輌甲板にいるときが一番好きだ。
着岸案内が放送され薄暗い車両甲板に降りる。オートバイを船に固縛してあるベルトを取り、ヘルメットを被り、キックでエンジンを掛ける。そしていつしかハッチが開き、甲板に外の光が射す。その先に広がる風景は紛れもなく目指したもの。
フェリーで談笑した2組8人のオートバイ乗りたちと会釈を交わし、クラッチを繋げる。

18:30、北海道・函館着−。

関連リンク

大間崎ライブカメラ
東日本フェリー・船舶紹介

month day condition root inn total distance total expence
8 25 埼玉県川口市〜岩手県滝沢村 馬返しキャンプ場 573 573 2,970
26 滝沢村〜北海道七飯町 東大沼キャンプ場 387 960 8,675

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