- 2005/07/21 00:44
- 北海道・東北 2004
8月30日 北海道室蘭市 1434km
前日から言われていた台風16号が北海道に接近して、朝はテントに落ちる雨音で起きることとなった。そのままテントを出ることが出来ないまま、今後の身の振りを考える。
雨が一時的に止んだところを見計らい、一気にテントを撤収する。このままキャンプ場に留まることも考えたが、キャンプ場が閉鎖になる可能性もある。そうなってからでは遅い。先手を打つ。行き先はライダーハウスのある室蘭へ。そこで台風をやり過ごすことにした。
一時的に止んだ雨はキャンプ場を出発して間も無く再開。その後はずっと降り止むことはなかった。予定の倍の時間を掛け、本日の宿「白鳥の家」に到着。明日の昼に通過するという台風16号をここでやり過ごす。
白鳥の宿は市民のボランティアで運営されている無料宿(カンパ制)。古いビルの一角を宿泊所として利用している。
この日は宿に着いた時点で行動終了。
その日の宿泊者は、東大生のチャリダー、北九州のヒッチハイカーなどなど総勢6名。初対面の一人一人が知らずのうちに声を掛け合い、酒宴を開き、旅の情報を交換し合い、悩みや恋愛相談まで持ち掛ける。旅という特別な状況に身を置いた者たちには、他人との垣根を設けない。そんな敷居の低さが魅力的だ。思えば旅に出て初めての旅人との交流だった。
台風のお陰で早い時間帯から飲み始めていた祝宴は、2人の犠牲者を出した。1人は、泥酔のまま近所の銭湯に行き、そのまま意識不明で宿に運ばれてきて、その介抱を皆でしている横でもう1人昏睡状態の男が寝ゲロを。そういった意味ではこの旅で一番印象的な一晩だった。
翌日には札幌から来たという自称「借金逃れに家出をしてきた」という男が来る。ライダーハウスとはとても奇妙な宿だ。
翌日。
朝から台風の影響で雨。宿で管を巻いていたが、午後に北海道上陸予定の台風16号は直前で進路を変え、どこかに行ってしまう。夕刻あたりには室蘭市内には晴れ間も出ていた。
宿の皆で昨日迷惑をかけた銭湯に挨拶に行き、その後地球岬へ出かけた。大きな台風雲の合間から見える夕日は息を呑むほどに美しい。自然というのは荒天の後はとびっきりの美しい絵を見せてくれる。
室蘭の市街地が集う絵鞆(えとも)半島は太平洋の強い波に晒され、海に面している全てが断崖の景勝となっている。その最南端に位置しているのが地球岬で、太平洋のパノラマと、丸い地平線が大きなスケールで見ることが出来る、文字通り「地球が丸く見える」だ。
だが地球岬とは「地球が丸く見える岬」だから付けられた名ではなく、元はアイヌ語の「ポロ・チケップ(親愛なる断崖)」から「チキウ」と転じ、さらに「地球」の語が充てられたという。
地球岬の展望台には「幸福の鐘」というものがある。鐘を鳴らすと幸せになるとのこと。鳴らすと意外と大きな音で響き渡る。昨年に続いてまた1人で鐘を鳴らしてしまった。
日没まで地球岬に留まり、帰りに測量山の夜景を見てから宿へ帰る。この日の酒宴は昨日よりも規模を縮小して行われた。
室蘭の旅は続く。
8月30日 雨 七飯町→室蘭市
6:30 起床
10:45 出発
12:30 八雲町通過
15:30 室蘭市「白鳥の宿」到着
17:00 食事「ノンシャラン」にて
18:00 酒宴
21:00 銭湯「港湯」
1:00 就寝
8月31日 雨→曇 室蘭市
8:00 起床
14:00 旧室蘭駅駅舎
15:00 銭湯「港湯」
17:30 地球岬
18:30 喫茶「ぷーふーうー」
20:30 測量山にて夜景
21:30 宿
未明 就寝
- 新しい: 四日間の奇蹟
- 古い: コンサドーレ in 室蘭
コメント:0
トラックバック:0
- この記事のトラックバック URL
- http://www.helloalive.com/blog/817/trackback
- トラックバックの送信元リスト
- scene 2-1 室蘭 - 茜食堂 より







