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scene 2-2 室蘭

室蘭の夜は深い。

室蘭はかつて重工業と交通の要所として発展した港町。だが、主要種目の鉄鋼業が衰退し、交通の要所としての価値を失いつつある。商業の中心もこの築から東室蘭に移っており、かつての室蘭の中心であった商店街はさらに形骸化を進めている。
ほとんどの店が閉まっている。光は疎らだ。

主要道路であるこの道には車はほとんど走っていない。
光は少なく、まるでゴーストタウンだ。

人の気配は無い。誰ともすれ違わない。1人で街を歩く。
暗闇の街。時間の流れが止まっている。
まるで、どこかの暗闇に落とし込まれたよう。

街も港もかつての光を失っている。

翌日も、室蘭の街を歩いた。
戦時中の北海道の石炭生産、それに伴う鉄鋼業の発展に賑わった室蘭だが、その盛況も高度経済成長期まで。それを過ぎると鉄鋼業に頼っていた街は一挙に経済の基盤を失い、街の発展は妨げられてしまう。その後衰退する鉄鋼業に変わる産業を見出せないまま、時代を経てきたのがこの室蘭の街だ。

耐用年数が近づいているビルが多い。かつての華やいでいた時代の建物たち。そして、そのまま時が止まり、時が流れ、今に見せるこの姿。

だが、そんなまるで廃墟のような佇まいのこの港町だからこそ、僕は旅愁の風に煽られてしまう。

室蘭の旅はまだ続く。

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