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scene 5 釧路 厚岸

9月4日 晴
2泊3日の帯広・十勝滞在を終わらせ、東へ向かっていく。この日の目標は浜中町、霧多布岬。浜中町は釧路と根室の中間に位置する街だ。
帯広市から道道62号を経由して国道38号に入る。帯広市街から繋がる国道38号は浦幌町と音別町の境から釧路国道と名を変え、またそこから太平洋を望む国道38号となる。

11:00、白糠町の道の駅しらぬか恋問地図)にて休憩。丁度、この時期旬の秋刀魚の無料配布をしていたので、ありがたく頂く。生の秋刀魚をその場で炭火焼、美味である。
この道の駅しらぬか恋問は建物の裏が海岸になっており、パノラマの太平洋が広がる。この海岸は恋問海岸と呼ばれ、その名から多くのカップルのデートコースになっているというところ。
ちなみに併設されているレストランに豚丼が食べられるが、ここは隠れた人気豚丼店になっている。

12:00、釧路市街入り。デジカメの写真をCD-Rに収めるためにネットカフェに行く。一度しか利用しないのだが、会員カードを作る。
その他キャンプ道具の消耗品、食料などを買い足す。このような大きい都市でないと手に入らないものが幾つかある。
写真は釧路を通る際になんとなく目に留まった建物(地図)の広場で撮ったもの。釧路川と港の街並みが良い。夜景もきれいだろうと想像する。

釧路市からは都市間を直線で結ぶ国道44号ではなく、できるだけ海岸線を通るルートを選択。道道142号・根室浜中釧路線は、右に太平洋を見ながら、釧路〜厚岸間の断崖を縫うように進む快走ルートだ。

15:00、厚岸町の道の駅厚岸グルメパーク地図)着。この道の駅では名産の牡蠣や昆布などの店が目に付く。写真の赤い橋が厚岸大橋でその左に牡蠣珊がある厚岸湾である。
ここ厚岸からはまた海岸線ルートの道道123号・別海厚岸線を東へと進んでいく。

道道123号に入り、厚岸市街から程ないところにある愛冠(あいかっぷ)岬(地図)愛冠とはアイヌ語で「矢の上のもの」。「矢が届かない」という意から、できない、とどかないという意味に転じる言葉。愛冠の字を充てたのは全く別の要素から来たものだと思われる。今はその漢字のイメージを取り、美しいモニュメントが作られ、恋人たちの憩いの場となっている様だ。

愛冠岬からの景色。見事な崖の景勝である。

道道123号にはもう一つ恋のスポットがある。愛冠から東に進むとあるのがこの涙岬。別名「乙女の涙」と呼ばれるこの奇岩とその奇岩から左に視線を移すと見ることがきる「立岩」は併せて語られる伝説がある。

涙岬、立岩を訪れると、この地の古老の話が思い出されるのである。昔、鰊漁が華やかなりし頃、厚岸の若者と霧多布の網元の娘が恋に落ちた物語である。ある嵐の日、厚岸から船で霧多布へ向かう時、ここまで来て座礁し、若者は海の底へ消えてしまった。それを知った娘は、この断崖に立って泣きながら、声をかぎりに若者の名を叫び続けていたと云う。今でも、この岬を訪れると断崖に悲しい娘の顔を見ることができる。又、立岩を訪れると、悲しい娘の叫びに向かって一歩一歩、岸にたどりつこうとする若者の姿を想わせるものがある。嵐の夜には、娘の悲しい咽で泣きと、若者の恋こがれて叫ぶ声が風と共に聞こえてくると云う。

:涙岬にある看板より引用

北の大地は愛が溢れている。

16:23撮影。霧多布はもうすぐそこだ。

9月4日 晴 帯広市→浜中町 268km

6:00 起床
8:30 出発
11:00 道の駅「しらぬか恋問」
12:00 釧路市通過
15:00 道の駅「厚岸グルメパーク」
16:30 霧多布着
23:00 就寝

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