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scene 6-1 浜中

9月4日 北海道浜中町 2560km

16:00 この日の目標である浜中町・霧多布(きりたっぷ)へ到着する。霧多布は浜中町の中心街で、古くから漁港として栄えてきた街。琵琶瀬湾と浜中湾に挟まれた霧多布半島(地図)とその周辺を指す。霧多布半島は元は島だったということから、恐らく函館山と同じ陸繋島だと推測される。ただ、過去の津波でトンボロの部分は現在は繋がっていないとのこと。
この霧多布は最寄の駅から10kmほど離れている。街の中心が路線沿線になく漁港にあるのも、よく考えれば珍しい町である。
まず訪れたのが琵琶瀬展望台。国内第3位という広い湿原を一望できるこの展望台は国際級の景観と評価が高い。

霧多布半島に入り、市街地を抜け、急坂を登る。その先は広大な台地が広がる。すなわちそこが霧多布のハイスポットとなる。
辺りには放牧されている馬などを見ることができる。

程なくして、きりたっぷ岬キャンプ場にてテント設営。非常に有名な無料のキャンプ場だ。
きりたっぷはアイヌ語ではなく、マオリ語の訛りであるという説もあり、霧の字が充てられたのは無論、この地域の霧の多さから取られたもの。だが、この日は快晴。霧に包まれたら何も見えないが、晴れれば絶景だ。

テントを設営し終えて、湯沸岬へ行く。霧多布岬というのは俗名で、正式には湯沸岬というそうだ。

湯沸灯台(地図)。漁船に岬の位置を報せる重要な役割を果たす。とりわけ濃霧多発地帯の霧多布ではさらにその役割は言わずもがな。

濃霧時は灯台の光が霧に遮られしまうので、濃霧地域の灯台には霧信号という汽笛のような音が発せられる。

これが霧信号のスピーカー。実物は本当にでかい。

湯沸岬の突端。波はかなり荒い。霧多布の情景に因んだ詩が詠まれた木の碑が建てられている。

湯沸岬付近を散策しているうちに日没。自然美溢れる霧多布の夕景に感動を覚える。
そして、霧多布に漆黒の夜が訪れる。こんな岬の先端には人が住んでいるわけもなく、街灯もない。きりたっぷ岬キャンプ場は一気に夜闇に晒される。

その後、キャンプ場に戻り、夕食と祝宴。前日に帯広で宿を共にしたキャンパーがいて、意気投合。僕より一日帯広を早く離れたそのキャンパーは根室の祭りに出て、蟹を無料で仕入れていて、それを酒の肴にする。2人の輪が3人、4人と増えて、大きな輪になっていく。大いに盛り上がった。
夜闇の寂しさを幾許か和らげる同胞達の存在だ。それは欠けがえのないものなのか、それとも一時の慰めなのか。

浜中の旅は続く。

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