- 2005/08/14 00:59
- 北海道・東北 2004
9月6日 曇
朝目覚めると、強烈な濃霧に囲まれていた。霧多布の霧、それは名の通りで、昨日までの絶景がすべて霧の中に隠れてしまった。昨日までの美しい自然美と今日の霧。霧多布の両方の魅力を堪能することができた。
この日は2日滞在した霧多布を離れ根室へ。国道44号ではなく、道道142号・根室浜中釧路線。北太平洋シーサイドライン。一昨日、釧路から浜中まで来たのと同じ、そして続きの旅。海岸沿いを道道でなぞる旅。
そして、いよいよこの日日本最東端へ達することになる。出発から数えて13日目。一つ目の「端っこ」へ行き着くことになる。
海は時化、そして濃霧。きりたっぷ岬キャンプ場の管理人の方の話だと、ここらの天気が悪いと、襟裳岬から根室まで全部同じ天気になるそうだ。
途中道を少しだけ逸れて落石岬(地図)へ向かった。
落石岬は根室十景に数えられる名勝地なのだが、霧、霧、霧。灯台の天辺すら見えない。付近はすべて崖でこの霧の中一歩間違うと命を落としかねないという危険すら感じるところだ。
さらに東へ進む。次は花咲港。花咲は言わずもがな花咲かにが水揚げされる港。このようにかに専門店がある。
根室市街を抜けて、道道35号根室半島線に入る。日本の最東端を目指す旅はいよいよクライマックスになる。
12:00。納沙布岬に到着する。ここが日本一早い日の出が見ることができる場所である。
言わずと知れた名スポットである納沙布岬なのだが、ここにはいわゆる観光的な煌びやかさはない。
日本最東端で広く知られている納沙布岬だが、地元ではここを北海道最東端と言っている。ここで問題となるのが言わずもがな北方領土の存在である。
国際的な認知からも日本の領土と認められていながらも、ロシアにより実効支配されているこれらの領土があることを考えれば納沙布は日本の最東端ではないという主張である。
かつては多くの日本人が住んでいた領土。そういう意味では日本海上の岩を争っていることとは実質的に意味合いが異なる。完全に故郷を喪失した人々がいる。
戦争が終わって60年。この先は本当に日本の土地なのだろうか。
ともあれ、これ以上東には進めない。ここが東へ向かう旅の終着点だ。
納沙布岬の先に座礁したロシア船籍の船。この先には島があり、国の紛争がある。ちょっと先にブイがあり、その先に行くと捕らわれてしまうそうだ。
不気味にしか映らないこの情景。曇り空がさらに納沙布の寂しさを盛り立てる。
戦後外交の捩れ。そして、60年という月日が経った、この問題の風化。そんな情景がここ納沙布にある。
訪れるべき場所。そんな気持ちにさせられる土地。
8:00 起床
9:30 出発
10:30 落石岬通過
11:00 花咲漁港通過
12:00 納沙布岬到着
13:00。根室の市街地に戻る。東の次は北。納沙布の次は宗谷。これからは北を目指す旅が始まる。今日はここ根室から羅臼を目指す。
喫茶「どりあん」へ。ここでは根室のご当地メニュー「エスカロップ」を頂く。
これがエスカロップ。簡単に説明すると、バターライスの上にとんかつ。デミグラスソース。聞くだけでカロリーが高そうなことが分かるのだが、これが結構美味い。一昨年にもここを訪れて、その味が忘れられなく家で自作して食べたほど。
最近では札幌でも食べられる店があるそうだが、不明なほどに根室限定のエスカロップ。僕にとっては根室は花咲カニではなくエスカロップだ。
15:00。別海町野付半島ネイチャーセンター着。
この野付半島は砂嘴と呼ばれる、長年かけて波が運んでくる砂の堆積で出来た大地だ。
椴松が海水により浸食されることにより出来たというトドワラ、日本最大の砂嘴という地理学上も地図から見る半島の形状からも魅力的なスポットなのだが、ここはすっかり面白くない。
日本三大がっかり名所というものがあるが、ここに加えていいほどのがっかりぶりだ。既存のがっかり名所はどちらかというと簡単に行けるがここは行くのにも手間が掛かる上、面白くない。引き付ける魅力がない。
2度と行かなくてもいいという場所がある。いろいろな場所がある。
9月6日 曇→雨 北海道浜中町→羅臼町 306km
8:30 起床
9:30 出発
12:00 納沙布岬到着
13:00 どりあんにてエスカロップ
15:00 野付半島
18:00 ライダーハウス「赤い屋根」到着
19:30 オーナーと談笑
22:00 就寝
関連リンク
納沙布岬-Wikipedia
北方領土-Wikipedia
根室海上保安部-納沙布岬ライブカメラ
北方領土対策協会HP
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