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scene 8-1 羅臼

9月7日 北海道羅臼町 2876km

昨日、宿に泊まった人は僕だけだった。今までライダーハウスに泊まって一人ということはない。初めての体験だった。
さすがに1人じゃ寂しかろうと、オーナーさんが少し相手をしてくれた。
この日の天候は曇り。だが、予報では台風18号が北海道に上陸することになっている。天候は次第に悪化するとラジオは言っている。ただ、話相手もいないし、だらりと宿に篭っているのは性ではない。雨が降るまで少し羅臼観光に洒落込もうとする。

9:30、出発。宿の赤い屋根は羅臼町では南部に位置。そこから国道335号を北上し、羅臼市街を目指す。市街地に入りまず目に入ったのがこの鹿たち。どこから迷い込んだのか、それともこの街に住んでいるのか。角はしっかりと生えている。羅臼は自然が遺されている土地だと聴くが、これは冗談だろう。

10:30。羅臼市街から西へ折れる国道335号を離れ、道道87号線に入りさらに北上。瀬石温泉に着く。北の国からで一躍有名になった潮の満ち退きで水没する温泉。無論、水没すれば入れないのだが、温泉の手前でタバコを買った店の老人に温泉のことを聞いてみると、今なら潮が引いていて入れるとのこと。幸運だった。
温泉まで行くと、老人の言うとおり水没していなかった。多くの人が道路沿いから眺めている。誰も入っていない。シメタと思い恥ずかしながらタイル一枚のあられもない姿になり温泉に入る。すると傍観者たちが続けて裸になって入ってくる。皆、あまりの開放感に躊躇していたのだ。そして、道路沿いから写真を撮っている。動物園にいる動物の気分。
ここの温泉はとてもすごい。温泉に浸かると目線が水平線と一緒なのだ。海に入っているようで暖かい。新しい体験。
海の温泉らしくぬめりのあるワイルドな泉質。写真は家族旅行できたという親子と一緒に。奥様にとってもらった。

程なくして温泉を上がり。さらに北上。この道道87号線は知床半島の東の海上線を縫うように走る快走ルートだ。道道87号の終点付近に相泊温泉がある。折角なのでここでも入浴。温泉の梯子だ。リンク先の写真の通り男女別の囲いがあるのだが、前回の台風で飛ばされてしまったとのこと。こちらの温泉は海前にあるテトラポットで展望は良くない。

13:00。羅臼市街に戻る。写真は羅臼市街から程ないところにある望郷台地図)にてしばし風景を眺める。羅臼市街全景と羅臼漁港を一望できる好スポット。小ぢんまりした街並みに好感が持てる。

13:30。羅臼温泉「熊の湯」(地図)へ向かう。羅臼市街から知床峠へ向かう国道334号沿いにある熊の湯は、羅臼のツーリストにはあまりにも有名な無料の温泉。地元の漁師の方も良くここを利用しており、文化交流や文化衝突がしばしば起こる温泉だ。
泉質は塩化物泉ながら硫黄の香が漂う雰囲気のある温泉。熊の湯は今年の春、設備老朽化に伴い、存続が危ぶまれていたのだが、インターネットによる募金運動が軌道に乗り、改修することが出来た。多くの人に愛されている熊の湯である。


天候の悪化が見られたので、雨が降る前に宿で踵を返す。この日の行動はこれで終了。15:00に赤い屋根に戻る。なんとも温泉ハシゴの日。
この日は台風の接近もあって16:00頃からぱらぱらと人が集まりだして総勢12人ほど。皆で金を出し合い買出しに行き、ジンギスカンを食べて盛り上がる。
雨は夕刻から降り出した。台風18号、この旅2つめの台風である。

9月7日 北海道羅臼町 曇→雨

7:00 起床
9:00 出発
10:30 セセキ温泉
11:00 相泊温泉
13:00 望郷台
13:30 熊の湯
15:00 宿
19:00 酒宴
22:00 就寝

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