- 2005/08/27 00:00
- 北海道・東北 2004
9月11日 北海道中標津町 晴 3441km
17:00。開陽台(地図)着。開陽台は日本一の酪農地帯といわれる根釧台地から、その北に立つ斜里岳へ向かうゆるやかな裾野にある標高271mの小高い丘でである。
中標津市街からは15km離れた開陽台。展望館からは壮大感溢れる平野美を見渡すことが出来る。北海道遺産に登録されている「格子状の防風林」の様を見られるのもここ開陽台ならではである。
また、「地球が丸く見える」というキャッチフレーズも開陽台での重要なポイントだ。
開陽台でもう一つ重要なキャッチフレーズがある。ここ開陽台はライダーのメッカ、ライダーの聖地と呼ばれている。開陽台展望館には何故開陽台が聖地と呼ばれるようになったのかを記されたモニュメント「風の想」が存在する。
中標津の開陽台は、オートバイで北海道を走り回る若者たちに、
聖地と呼ばれている。そこに立つと知床山系から東側の景色を
見渡すことができ、はるかな地平線は、地球の大きさと丸みを
教えてくれる。夜、一人で見上げる空は、漆黒の闇(やみ)と
なって迫ってくる。満点の星の美しさにまるで宇宙の中にほうり出されたような
錯覚に陥り、星間の闇は、大自然の中でのたった一人、宇宙の
中でのたった一人であることを分からせてくれる。宇宙飛行士は、
漆黒の闇の中に青く輝く地球の美しさに感動する。そして、
地球もたったひとつの生命(いのち)であることを痛感し大きな
摂理に触れたように思うと述べている。聖地、開陽台で地球と宇宙の摂理を感じ、広い視野を得て、
謙虚な姿勢を持ちたいと思う。
これがモニュメント「風の想」に刻まれた言葉である。僕はこの星空を求めてここに来たのだ。この日の開陽台の星は満開とは言えなくも八部咲き。それでも街から10km以上離れたこの小さな丘では星を遮る光はなく、漆黒の大地の上に無数の星が輝きつつ大きな光の海を作っていた。
残念ながら夜空撮影に足るカメラと機材を持っていなかったのでその風景をお見せできないのが残念だが、その光景は今までに見たことのない、この世と思えないほどの美しい夜空だった。
いつしかライダーの聖地として多くの旅人が訪れたここ開陽台の歴史。1980年台、今から20年近く前の旅ブーム。現在より何もかもが不便だったその時、この遠い地の夜空を見て何を思ったのだろうか。そんなことを考えてみる。
きっと、20年前の彼らも今の僕と同じく首が痛くなるまで星を眺めていたに違いない。
9月12日
4:30に起きる。テントから顔を出すと空が白み始めている。テントから出て椅子に座りながらコーヒーを沸かしつつ日の出を待つ。
4:54、日の出直前の太陽が雲を下から紅く照らし出す。いよいよ日の出だ。

4:55。太陽が地平線から顔を出したその瞬間、僕の視界の中にあるものすべてがこの太陽の色に染まった。

5:00。そんな啓示的な光景も束の間だった。地平線に上がった太陽はそのすぐ上に広がる雲の中へ隠れ、数分の儀式はあっけなく終了。やはり、いいものは多くを見せたがらないのか。
朝日を堪能した後、2度寝に興ずる。そして、9:00に起きて、のんびりと朝食を取り、片づけをはじめる。朝方の雲はすっかり姿を消して、快晴である。
この日の予定はここから西へ120kmほどの弟子屈・屈斜路湖まで。そんなに急ぐ旅ではなかった。片づけをしつつ、昨夜同居したキャンパーたちと雑談に耽った。
開陽台展望台の丁度北側にあるこのキャンプサイトは実のところキャンプ場指定されている場所ではない。ただ、地元の人たちがここを訪れる旅人たちに”黙認”して提供してくれている場所なのだ。
11:30、談笑していた旅人たちに散々に引き止められつつ、出発。旅を進めることにする。
写真は開陽台の丘を下った最初の公道である、中標津町道北19号線。「開陽台北19号」という愛称で多くのライダーに愛されている道路である。
中標津の道路は開拓民時代の名残で格子状に綺麗に区画されており、それを仕切る道路が直線と直角のカーブで形成されている。また、根釧台地の小さな丘によって道のところどころに高低が付いていて、直線ながらアクセントの効いた景観と走行が出来る。
その中でもこの北19号線はその中標津の町道の象徴として開陽台とセットでメディアに露出して一躍有名になった、恐らく日本で一番有名な町道である。
上の写真は、開陽台から直角のカーブを曲がった、一番直線が見渡せる位置。丁度オートバイが止まっている付近には道路に多くのオートバイが遺したサイドスタンドの跡を見ることが出来る。多くのライダーがこの道を目指してここに来たことが分かる。
左の写真は、その撮影スポットの反対側から写したもの。この付近には北19号に限らず、ツーリストに魅力的な直線道が多くある。自分のお気に入りを探すのも楽しい。
12:15。中標津の直線道を縦横無尽に楽しんでから、西へ。養老牛温泉からまつの湯(地図)へ向かう。からまつの湯は中標津市街から道道505号線に入り、養老牛温泉の温泉街を抜けてさらに未舗装道を走った先にある無料の温泉場だ。
ここからまつの湯は地元の方のボランティアで運営されている温泉。こういう場所は是非節度を持って利用したい。
湯はかなり熱め。手前に流れる川からバケツで水を汲んで湯音を調節する。
9月11日 北海道羅臼町→中標津町 晴
17:00 開陽台到着
19:00 夕食(自炊)
20:00 星空鑑賞
22:00 就寝
9月12日 北海道中標津町→弟子屈町 晴
4:30 起床 朝日鑑賞
5:15 二度寝
9:00 朝食(自炊)
11:30 出発
12:15 養老牛温泉
関連リンク
開陽台ハイジーの家HP
開陽台の歴史を知る店。開陽台展望館1F
開陽台ライブカメラ
中標津町提供
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