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scene 19-1 礼文

9月20日 北海道稚内市 晴

6:30起床。少々時間が押している。急いで支度をして出発。7:30発のフェリーに乗って礼文へ渡る予定。慌ただしい一日の始まり。
フェリーには間に合った。だが、今度は昨夜の二日酔に強風による船の揺れで完全に酔いが回ってしまった。船内はバスツアーの客でごった返していて船室にスペースはなく、通路に座り込んで耐えるしかなかった。

もうこれ以上揺れたら限界という一歩手前で何とか礼文の島が見えてきた。何とか持ちこたえることが出来た。

着岸作業をする船員。

9:50、礼文町香深港(地図)着。着岸作業が完了してタラップが降りる。
今までで、生涯においても、いわゆる離島というところに足を踏み入れるのは、ここ礼文がはじめてである。
このタラップを伝い降りると、その先には未知のものが待ち受けている。そんな大きな期待とかすかな不安。一言で言い表せられない感情になる。
僕はこのタラップを降りる瞬間がとても好きである。

ただ、この日は三半規管が完全に狂っていた。いつもなら感情そのままにオートバイを進めていくのだが、船を降りてすぐオートバイを停めて休息。三半規管の立ち直りを確認してから礼文の旅に入っていった。

10:30、まずは道道40号から道道507号を伝い一気に北へ。礼文島最北端のスコトン岬地図)へ。先に横たわっているのが海驢島(トド島)である。無人島の海驢島は冬になるとトドやアザラシが群れるという。このスコトン岬はかつては日本最北端と信じられていたというが、正確に測定すると宗谷より南に位置していることがわかり、それ以降は日本最北限と名乗っている。

そのスコトン岬から南に戻ったすぐのところにあるトド島展望台(地図)。海驢島を遠くに見ることが出来るほか、とても壮大な景色を見ることが出来る。写真は展望台より海驢島方面の海岸線を撮影したもの。

南東方面の海岸線を撮影。船泊湾の深い青と島の稜線が抜群に美しい。礼文の海は北海道でも屈指の美しさだ。礼文の海の特産としてウニが挙げられるが、綺麗な海でしか育たないと言われているウニがここで多く採れることが眼を通して納得できる景観だ。

11:40、澄海岬地図)。スカイ岬と読むが、それはあくまでアイヌ語の当て字だが、その光景を予見させてくれる、見事なネーミングだ。

リアス式海岸のお手本のような海岸線。あいにくの折の強風で、美しい海とは行かなかったが、凪であれば礼文屈指のスポットであることが垣間見ることが出来る。
ちなみに、中島みゆきの名曲「銀の龍の背に乗って」のPVがここで撮影されている(こちらからPV映像視聴可能 音声注意)。
沖縄の与那国島でロケをした「Dr.コトー診療所」の主題歌であり、ここ北限の地でPVが撮影されていることにミスマッチを感じなくもないが、目の前の海の荒々しさを見ると、それも適したロケーションマネジメントなのかと納得させられる。

澄海岬を鑑賞後はオートバイを南に向けた。
礼文の旅は続く。

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