- 2005/11/24 00:00
- 北海道・東北 2004
10月8日 曇 秋田県鹿角市 7552km
8:00、起床。何とか凍えずに済んだようだ。
昨夜は寒くて何度も起きてしまった。一昨夜の薬研野営場ではそれほどの寒さではなかったのだが、昨夜は一段と冷えた。それもそのはず後生掛キャンプ場は標高が1000m近い。こんなことが分からないのだから、どうしようもない。昨夜は起きる度に服を一枚一枚着込み、ランタンの熱でテント内を暖かくした。体が強張っている。でも、これも今日で最後だ。
8:30、出発。八幡平へ向かう。写真は後生掛から八幡平見返峠へ向かう途中から秋田方面を撮ったもの。
9:00、八幡平見返峠(地図)。ここはすごい。美しい岩手山の裾野の流れに、白い靄のカーテンが掛かる。あっ、と思わず声が出て、その後は言葉が出ない。カメラには写せない気品が溢れている光景。曇空でどうなのかなと思ったが、これなら何の問題もない。
ここ見返峠は八幡平観光のベストスポットだが、後生掛方面最初のスポットとなる。
八幡平では八幡平アスピーテラインと樹海ラインと呼ばれる2つの観光道路が、八幡平の樹海地域を丸く取り囲むように(地図)走っている。この道路も八幡平の一つの目玉で、ライダーにも東北屈指のワインディングロードとして愛されている。春の開通時には道の両側に高い雪の壁ができて、いわゆる「雪の回廊」の中を走ることもできる。
八幡平アスピーテラインから見る熊沼(地図)。熊の手の形をしているところから名前が取られたという。
こちらは八幡平樹海ライン。これで見返峠へ戻ると八幡平一周となる。
10:30、八幡平一周を終え駒を進める。13:00、国道341号を南下、千北市の乳頭温泉郷・鶴ノ湯(地図)へ。黒塗りの藁葺き屋根が映える山奥の老舗温泉旅館だ。ここに辿り着くまでにダート道を2km走る。
日本秘湯を守る会にも登録されているここ鶴の湯は是非とも訪れたかった温泉スポット。ここのセールスポイントは同施設内に4種類も温泉が湧出していること。写真の黒湯はナトリウムー塩化物・炭酸水素泉。天候によって黒く見えるという。
こちらは白湯。含硫黄ーナトリウム・カリウム・塩化物泉で鶴の湯ではメインで使われているお湯。木張りの湯船になみなみ注がれるこの温泉は特上の入り心地。その温泉の良質さは他の温泉にはない気品さえ感じる。日本でナンバーワンの温泉といっても過言ではないだろう。
13:40、鶴の湯を出発。この時点で予定が大幅におしていた。鶴の湯温泉を午前中には出る予定だったからだ。最後に田沢湖を見てから帰ろうと思っていたが、ここからはどこにも寄らず真っ直ぐ帰ることにした。その埋め合わせではないが田沢湖高原にある展望台(地図)から遠い田沢湖を眺めていく。
ひたすら南下を敢行。国道341号から105号、県道11号、そして国道13号へ、羽州街道へ乗り込む。秋田から内陸の角舘に入り奥羽山脈の西を通り山形、そして福島へ抜ける。この道は往路の国道4号と同じく、東北を感じることができる道だ。両側の山並みと広がる田畑。そして等間隔で現れる灰色の寂れた市街地。その旅愁の中を僕はオートバイを走らせていく。旅を終わりを感じながら。
16:00、道の駅おかち(地図)着。この地域は小野小町のゆかりの地とのこと。きりたんぽを食べながらあたりを見回したが秋田美人という人は見当たらない。
ここはあと少しで山形県境というところまで来たが、2時間走り詰めで走ったほど距離が延びていない。大分苦しくなってきた。あと400km。今日のうちに家に辿り着きたい。だが焦っても仕方がない。とにかく辿り着けばいい。長期戦を覚悟する。
もう夕日が沈もうとしていた。旅の佳境、そして僕の長い1日は続いていた。
10月8日 曇 秋田県鹿角市→
8:00 起床
9:00 八幡平見返峠
10:30 八幡平出発
13:00 乳頭温泉郷・鶴の湯
14:00 出発
16:00 道の駅おかち
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