- 2005/11/30 00:00
- 北海道・東北 2004
10月19日
11:00、JR東北本線矢吹駅、長い一日を過ごした矢吹の町へ戻ってきた。10日前にタイヤをバーストしたオートバイをこの街に残したまま身一つで東京へ戻ってきたが、やはりこれと一緒に帰ってはじめて旅が終われるというもの。あの日の旅のやり残しをしにここに来た。
オートバイは停めさせてもらったコンビニのオーナーの知り合いというオートバイ屋へ移り、タイヤを履き替えてもらった。その報せを受けてこの日矢吹へ向かった。矢吹まではオートバイに乗る高校からの友人の後ろに乗せてもらった。報酬はガソリン代と1食。男2人でタンデムオートバイ。
国道4号を北上。矢吹の町が近づくにつれてあのときの光景を思い出していく。矢吹町に入って知る街並みを見ると、帰ってきたとすら感じた。誰もいない駅前で有頂天に記念撮影をする。友人のオートバイのトリップメーターを見ると丁度200km。かくして自宅から200km離れたこの小さな街が、僕にとっては特別な場所になった。
オートバイ屋は駅からそう離れていないところにあって、僕のオートバイは新しいタイヤを履いて店の奥に静かにしていた。さあ、あとは200km、旅の続きをするだけだ。
といってもはるばる200km、福島まで来て何もしないで帰る手はないと2人は矢吹から北上する。昼もまだということで、オートバイ屋で聞いた須賀川市にあるかまや食堂へ。私たちがついたときには昼時とあってか行列ができるほどの地元の名店。店は5代も続いているという。
ここの店のスープは近隣の喜多方ラーメンとは相容れない濃い醤油。一見ひどくしょっぱく見えるが、食べてみるとそうでもない。かつおだしの効いたスープはむしろすっきり。「中華そば」の名が似合う三ツ星ラーメンだ。
かまや食堂を出てさらに北上、大玉村から県道30号へ乗り換え。道の両側に田畑を見ながら走る。稲田はもう収穫を終わって、稲が乾されている。8月の緑の景色から見事に変色していた。時間の経過を感じる。
14:30、二本松市岳の湯温泉郷(地図)に到着。その中で岳の湯で入浴。単純酸性泉の湯は良質で酸性だけあって体に効く。ここは、入浴料も300円とリーズナブルでさらに湯治のための素泊まりの宿泊し施設も整っている。
16:30、国道115号線からの風景。付近は道路の標高の最高地点になる。視界は灰色に遮られているが、かえって山の裾野の稜線に雲が掛かった山並みの景色は壮観である。また、もし青空だったらと考えるのも楽しい。今回はじめて磐梯に足を運んだのだが、これもなかなか味がある。
もう少し磐梯を楽しみたいところだが、残念ながら時間切れ。土湯トンネルを通ってから県道7号を通り磐梯山を抜けて西進。17:30に塩川町の会津の里ユースホステルへ。塩川町は、南は会津若松、北は喜多方のその中間に位置する街だ。このユースホステルは昔の農耕具や雪駄などの雪の生活具が置いてあって、小さな博物館さながらの楽しみがある。
YH付近にある保健福祉センターの花しょうぶの湯に入る。ここは温泉施設というよりは、介護のための施設。温泉保養で使う時間以外に一般開放している。もう一つ特徴的なのが、ここの温泉は人工温泉とのこと。医薬部外品を使って効力のある湯を作っているとのことだが、入浴剤を入れて天然掛流しですと言われるよりは潔くていい。実はここの温泉は体が暖まり想像以上に入り心地がいい。これも一考である。
入浴後はYHに併設のお好み焼き屋で食事をして、あとは就寝までのんびりとくつろいだ。
10月20日 福島県塩川町 雨 8374km
9:00起床。外は雨である。実は昨日宿に着いた直後から降り続いている雨で、これは台風23号の雨だ。これでこの旅4回目の台風直撃だ。事前から台風が来ることは分かっていて昨日帰らず福島にいるわけだが、僕は台風に妙な免疫がついてしまったし、友人にはつき合わせて申し訳ないとは思うが、それでも台風が来ることは知って泊まるといったのだろう。道連れだ。
10:00に宿を出発。国道49号を通り、郡山から国道4号へ。そしてひたすら南下。そして、途中矢吹のあのオートバイが止まった場所を通過。ここから200km、ちょうど格好のリベンジとなった。オートバイは問題ない。あとは自分だけの問題だ。
台風が来て走ることが出来てもさすがにスポットによることはしない。訪れたのは食事のために寄った、新千円札の顔となった野口英世で湧く猪苗代湖と写真の那須岳温泉。国道4号線沿いにあるドライブインに併設された温泉で、簡易宿泊もできるまさにドライバーのための温泉。僕たちにとっても願ったり叶ったり。雨に打たれた体を充分に暖め癒すことができた。
1時間たっぷり温泉に使って18:00に那須を出発。もう日は暮れた。雨足と風は強くなる。突風が向かってきたり、背中から吹いたり。背中から風を受けたときにちょうど風とオートバイのスピードが一定になるときがある。そこの感覚が気持ちいい。
19:00、小山市のコンビニで最後の休憩。辛くとも雨に慣れた2人は若干会話に余裕が出てきた。だが、もういよいよなのだが、さすがに感慨に浸るという雰囲気ではない。精神は充分に磨耗している。一日雨の中を走っていれば、いよいよ僕の安いカッパは浸水してしまった。
20:30、自宅に到着。自宅車庫に入れるまで気は抜けなかった。家に着いてヘルメットを取り、一息大きくため息をつく。それがこの旅の終わりの実感だった。
2ヶ月に及ぶハードな旅が終わった。走行距離は8000kmを越えた。オートバイは無事だ。
10月19日 曇 埼玉県川口市→福島県塩川町 300km
5:00 起床
5:45 出発
8:30 マクドナルドにて休憩
11:00 矢吹駅到着
11:30 オートバイ屋へ
12:30 須賀川かまや食堂
14:30 岳温泉
17:30 会津の里ユースホステル
18:30 花しょうぶの湯
19:10 お好み焼き
22:00 就寝
10月20日 雨 福島県塩川町→埼玉県川口市 315km
9:00 起床
10:00 出発
11:00 猪苗代湖・相津にて食事
12:30 出発
15:00 矢吹通過
17:00 那須岳温泉
18:00 出発
19:00 小山市出井にて最後の休憩
20:30 着
]]>
- 新しい: 木更津キャッツアイ 日本シリーズ
- 古い: ふくろう
コメント:0
トラックバック:0
- この記事のトラックバック URL
- http://www.helloalive.com/blog/773/trackback
- トラックバックの送信元リスト
- scene 36 福島 矢吹・塩川 - 茜食堂 より












