長崎2010の旅、坂の記憶。
長崎が江戸時代以降日本と世界を結ぶ唯一の窓口で、維新前後には海から外国人がやってきて、また日本人が出ていった。あの時代に長崎が果たした役割は大きい。坂本龍馬が、高杉晋作が、伊藤博文が長崎湾から旅立って得たものは大きい。長崎にはそんな維新の匂いを残す史跡も多くある。
でも、これらはみなすべて、長崎人ではない。トーマス・グラバーがやってきて、維新の志士たちが夢を描いたのはまさにこの長崎の海であるが、私は敢えてこの海に背を向ける。
長崎の坂、狭く入り組んだ路地につづら折れの階段。斜面に所狭しと並ぶ家々。街のどこからでも何かしらの山が見える長崎の街。これも長崎の姿なんだと、私は自ずと受け入れる。
異文化を吸収し、多くの偉人を受け入れてきたこの街の石畳。そこを歩くが長崎の日常。
長崎の街は坂の街。窓を開ければ夜景が広がる。外を歩けば夜景の道。





