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秩父ツーリング

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埼玉県毛呂山町大谷木 鎌北湖

12月1日、友人の「今年最後のツーリングを」という誘いを受けて埼玉県西部の秩父へ向かった。秩父というと、同じ県に住む僕としてもひと山越えなければつかない縁遠い地で、距離以上に交通の便が悪い遠い街である。2年前に山梨に行くために通過したことはあるものの、秩父を目標に旅をするのは小学生の遠足以来になる。
8:15に出発、国道122号からさいたま市岩槻で国道16号へ、そして川越市で県道15号へ乗り換え。関東山地を目の前にオートバイを走らせる。天候は出発時は空を雲が覆っていたが、次第に晴れ間がさし、ついに晴天へ。といっても時は師走、さすがに寒い。寒い。寒いがそれでも楽しい。オートバイで走ることそれだけが楽しいのだ。この寒さになってオートバイを出すことが億劫になっていたが、一旦歩を進めれば、すんなりと旅に自分を馴染ませることができた。そう、この感覚。オートバイで冬の風を切りつつ、僕は確かな手応えを掴む。
県道15号から県道30号、県道186号を渡り、奥武蔵グリーンラインへ進む。10:20、毛呂山町にある鎌北湖(地図)へ到着した。

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埼玉県毛呂山町大谷木 鎌北湖にて

鎌北湖は静かな湖面が美しい。さすがにシーズンオフという雰囲気だが、紅葉は日光に透けて美しい。一本道に桜の木があって、春にはまた楽しい小路になりそうだ。湖畔では釣りを楽しんでいる人を多く見かけた。


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奥武蔵グリーンライン 埼玉県飯能市虎秀付近

奥武蔵グリーンラインを進む。この道はこの付近の山々の峠を尾根伝いに結ぶ林道だ。ワインディングは充分にあって道は狭く、ブラインドコーナーが難しい。さらに右コーナーで左肩下がり、その上路肩は崩れていたりガードレールはなかったり。埼玉も林道はこういう類が多い。それでも、中国地方の国道よりは随分と益しかと思う。


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埼玉県飯能市長沢 顔振峠にて

10:50、顔振峠地図)へ。道沿いから南東方面を望む。三重に連なる山の波。絶景である。


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埼玉県飯能市長沢 顔振峠展望台

顔振峠から、ちょっとした登山をすると顔振峠の展望台へ行くことができる。ここからは先ほどとは反対に北東側の関東平野を一望できる。日本一の大きさの関東平野は雄大そのもの。


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埼玉県都幾村大野 刈場坂峠

11:40、さらに奥武蔵グリーンラインを進み刈場坂峠地図)に着く。ここからは関東平野は勿論のこと、谷川岳や白根山まで見渡すことができるスポット。


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埼玉県都幾村大野 刈場坂峠

この峠にあるりんどう茶屋で小休止。手作りというこんにゃくの味噌おでんを頂く。旨い。


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埼玉県都幾村大野 刈場坂峠

このりんどう茶屋は昔なじみの峠の茶屋そのもの。干し柿や干ししいたけなどが軒を連ねてて、2人のお婆は体を丸くしてひたすらにくるみを割っている。電気もガスも通っていないのだろう缶コーヒーは火を熾して釜で湯煎して提供してくれる。こう何とも味がにじみ出ていて良い。こういうところは来る甲斐があるというものだ。


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埼玉県秩父市荒川贄川 柴原温泉柳屋

狩場坂峠を離れると山を降りて国道299号へ。正丸トンネルから芦ヶ久保渓谷を通って秩父へ入る。そこから街には寄らずに国道140号、秩父往還と言われる歴史街道を進む。秩父では秩父三十四観音巡礼というものがあり、沿道を装束姿の巡礼者が歩いている。
まず柴原温泉柳屋地図)へ向かった。130年前に建てられたという旧館が見事な風情だが、残念ながら今は利用していないという。

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埼玉県秩父市荒川贄川 柴原温泉柳屋 露天風呂

露天風呂は見事な風情だ。ここまでの寒さに凍えた体を芯から暖めてくれる。この喜びはオートバイ乗り独特の歓び。なにごとにも変え難い。ただ、惜しむらくは温泉から漂う塩素の匂い。この付近の温泉はどこの施設でも循環をしているようで、温泉の出が悪いのかもしれない。無色の単純硫黄泉は上品な雰囲気は持っているが、硫黄泉より塩素臭が強いのは残念である。


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埼玉県小鹿野町長留付近

風呂を出ると小鹿野町へ向かう。格子窓の古い日本家屋を所々に見つけながらの快走。家々には干し柿が並んでいる。古き良きニッポンの風景がとても旅愁を誘う。これは日本一周で中国地方や九州の山奥でよく見た風景。それがこの秩父でもしっかりと息づいている。
秩父はちょうど紅葉が最盛期だったようだ。浅いパステル調の色彩が過ぎ去る秋とやがて来る冬を感じさせてくれる。


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小鹿野名物 わらじカツ丼

小鹿野町に来た目当てはこのわらじカツ丼。なぜか小鹿野名物になっているB級グルメ。わらじを2足重ねたように見えることから命名されたという。ただどうせなら2枚を1枚に併せてどんぶりから溢れるようにしたほうが名前負けしないような気がする。味は甘辛のタレに通してあるカツは想像以上に柔らかく美味。ボリュームもたっぷりある。


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埼玉県小鹿野町 太田甘池堂

15:35、太田甘池堂へ。ここの古代秩父練羊羹はわらじカツ丼と並ぶ特産品。昔の製法で作る羊羹は秩父ではここだけという。天皇献上品にもなっているそうだ。羊羹といえば明治の嗜好品。この街の昔の栄華を感じさせる。


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埼玉県秩父市寺尾 秩父橋より荒川を望む

16:00、秩父橋を通過する。斜陽が荒川を金色に照らす。深い山中の盆地である秩父はもうすぐに陽が落ちる。市街地では明日に行われる秩父夜祭の準備があちこちで行われていた。街中には、時間切れで見れなかったが、歴史的建造物もかなりあるようだ。今回は秩父郊外がメインとなったが、ぜひ次は市街地を巡ってみたい。かくして秩父を再評価できたのは今回の一番の収穫だった。すなわち次も来たいと思える土地こそがすばらしきかな。
そんなことを考えながら、帰路は峠越えに朝以上の寒さに晒されつつ3時間後に帰宅。約250kmの本年ラストの秩父ツーリングを終えた。

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国道122号 埼玉県さいたま市岩槻区

12月1日 埼玉県川口市→秩父市・小鹿野町→川口市 244km

8:15 出発
9:00 川越市通過
10:20 毛呂山町・鎌北湖
11:00 飯能市・顔振峠
11:40 刈場坂峠
13:00 秩父市・柴原温泉柳屋
14:30 小鹿野町・わらじカツ丼
15:35 太田甘池堂
16:00 秩父市通過
17:00 日高市通過
19:00 帰宅

関連リンク
秩父観光協会-毎年12月3日に行われる秩父夜祭のライブ発信あり
Web Guide 秩父

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