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誰も知らない


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2004年。主演の柳楽優弥が最年少でカンヌ映画祭の主演男優賞を取った話題作、というのは言うまでもない話ですね。というわけで何かと柳楽君が取りざたされる本作ですが、この映画自体もかなりの完成度を見せている秀作です。久々に我を忘れるほどのめり込んだ映画でした。柳楽君に「野球なんてしないで家に戻れ」とあれほど言いたかったことはない、といったようにですね。
最初から最後まで統一されたストーリー展開のリズムと雰囲気。静かなのがとてもよいです。舞台である「東京」も良く出ていると思います。またこの映画をして作られるべくして作られた主題歌、タテタカコの「宝石」も劇中かなりの効果を上げています。これは必聴、芸術品です。


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主役は4人の子供たち。方々で高い評価を受けているのは周知の通りですが、本当に生き生きしていてすごいと思います。ナチュラル。実際に子供たちに数ヶ月共同生活をさせたというが、惜しみなく手間暇かけた良さが見事に出ていますね。
これは子供たちの堕天使の映画。静かに訪れる悲劇がより一層に心を締め付けます。自分の幸福が他人の不幸、いや自分の幸福は家族の悲劇。自分たちが普通に生活する自明な物事の裏にあるものを彼らは甘んじて受け入れています。彼らは「フタをするべき臭きもの」なわけですが、それでもトランクに入りきらなかったように生きているという戦慄。
この映画は良かれと思って前を進む私たちに後ろを振り向かせてくれます。私はこういう映画があって救われる気がします。フタをしても充分楽しめる映画ですが、是非フタをしないで最後まで対峙して見て欲しい映画です。必ず振り返るべき視点がそこにはあります。

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この映画のモチーフになった実際の事件について

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誰も知らない - 茜食堂 より

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