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失楽園


失楽園 [DVD]

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1997年。北海道出身の作家で元医師であり、「遠き落日」を書いた渡辺淳一の原作。不倫を描いた熟年の恋愛を描いたドラマで、「失楽園」ということばが「不倫」という言葉に置き換えられて流行語として使われるまでになった話題性のある映画。主演の役所広司、黒木瞳の両名が日本アカデミー大賞で主演賞を受賞した作品です。ちなみに某石田氏の「不倫は文化」発言とは一切関係なし。日本のみらなず韓国でも上映された映画ですが、こちらの監督である森田芳光に「海猫」と同様単なるエロス映画に変えられてしまったのは個人的に気に入りません。何でもエロスだったら良い訳じゃないと思うんですが。この監督の作品はどうも馴染みません。


失楽園 上 (岩波文庫 赤 206-2)

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原作はもう1年以上前に読んでいて、その縁で日本一周で札幌に行ったときに渡辺淳一文学館には足を運んでいます。
渡辺作品は「風の岬」「流氷への旅」「北都物語」とよませてもらったんですが、恋愛というよりは「情事」という言葉のほうが相応しい性描写が必ずといっていいほど克明に記されています。「失楽園」もこの類に漏れず、といったところ。なぜこんなにこの作品が話題になったのかといえば、恐らく皆が黒木瞳のセックスシーンを見たかったのだろうことが容易に想像できるが、物語自体も理想と現実という2項対立図式を明確にした展開で易く受け入れることができる内容だったこともあるかと思います。
自分の心に素直に生きる男と女。その素直さのままに人に虐げられ、堕ちていく。人は必ず死ぬ。だったら一思いにやりたいことをやりたいと人は願いますが、他人というのはそれをなかなか歓迎しないものですね。
ラストの「報告書」は映画よりも小説の方が衝撃的。さすがは元医師。腕の見せ所でした。

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失楽園 - 茜食堂 より

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