- 2006/03/07 00:00
- 映画

北の零年 通常版 [DVD]
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2004年。
この映画、北海道開拓民の話という背景を取っ払うと意外とオーソドックスな映画でしたね。そういう意味でメッセージ性は低い。例えば史実よりも映画の質を求めてこの映画を見た方が非常に低い評価を下しているのは一理ありですね。きっとイナゴがいきなり飛んできて稲を食われて「もうだめだ」と役者が叫んでも何がなんだか分からなかったでしょう。
といって史実の伝え方が優れているわけでもない。あくまで伝えたかったメッセージは現代的なもので、歴史背景をちょっとお借りしたという程度。その方法が正直鼻に付くし、かなり中途半端。そう、この映画は様々な視点が中途半端なんです。言うまでもなく総合点がいいという意味ではありませんよ。「世界の中心で、愛をさけぶ」でも作品を壊してしまった行定勲だが、ここでもやってしまった感があり。この方、森田芳光の臭いがします。
この作品で何かと使われるキーワードが「壮大」というもの。これも疑問ですね。音楽はいいと思います。ですが、ストーリーがそれらに負けてしまっていて、挙句に演出。勢いよく馬を走らせたりしても別に珍しくないし、かえって気が殺がれます。結局壮大だったのは音楽と北海道の景色。音楽が雄大に鳴って、北海道の景色が美しい、そんなところですね。あとはやはり吉永小百合の名演。脚本や演出に左右されない質を見せてくれます。これだけは必見です。すごいですこれは。あの鍬を槌に入れるシーンは彼女でなければ名シーンにはなりえなかったでしょう。捨て駒的な渡辺謙の役柄も彼だから持ったようなもの。その他の俳優も良かったですね。そうそう俳優陣。これは良かったです。でも、逆にこれだけの俳優がそれぞれいい演技してここまでかというのも、ヒット作の肩書きは如何なものなのでしょうかね。今では兼ねかけて前宣伝したものがヒット作になってしまいますから。
評価も本当はかなり微妙ですが、吉永小百合に免じてこの点で。そうそう、あの子役もとてもよかったですね。
評価 ★★★☆☆
関連リンク
北海道新聞 北の零年サイト

【映画パンフ】北の零年
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