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きょうのできごと


きょうのできごと スペシャル・エディション [DVD]

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2003年制作。2004年公開。
目玉はやはり豪華出演陣、田中麗奈、伊藤歩、池脇千鶴とそれぞれ「がんばっていきまっしょい」、「スワロウテイル」、「ジョゼと虎と魚たち」などなど代表作を持つ一線級の若手女優。そしてとある映画を見て見直したイケメン妻夫木。よくもこれだけ揃えられたなと思うキャスティング。無論、私の好きな俳優人の共演は見てみたいと素直に思わせたわけです。これだけ出れば見たくなりますよね。
というわけで最後まで根気強く映画を見たわけですが、これがどうも分からない、面白くない。これは話が質素でつまらないというわけでなく、むしろ私の好きなジャンルなのである。あまりに分からなかったので行定勲監督のインタビューなるものも見たのですが、これまた要領を得ない。テーマは日常性の追求やちょっとしたつながりということだが、正直なってないと思う。この方の導き出すテーマは、「北の零年」同様に大衆ドラマ的なものにしかならない。問題はテーマでなくて、テーマの描き方。小津安二郎的というが、その名監督を模したといっても、即ち賞賛に値するというのはいかにも短絡的だと思うし。リアリティはどうかといえば少なくとも私にとってこの映画にリアリティはなかった。かわいいおなごが酔っ払ってかわいく絡むのはそれ自体にリアリティがあるとは思えなく、実際酔っ払いに絡まれたら私は引きます。酔っ払いの若者が何か本質的なものを考える。うーん。ストライクっぽいけど明確なボールだ。そうです、どうも間抜けなんですこの映画。ありきたり。もっというなら露骨なありきたりさなのです。密やかな関連なんて言葉が過ぎますよ。きょうのできごとといいますが、正直この監督の一番不得手なジャンルの映画だったのではないでしょうかね。偶然性を描くのは上手くないです。
鯨とかはどうでもいいんです。壁挟まれ男もいい。キャスティングも素晴らしく、さらにそんな豪華俳優陣に関西弁でしゃべらせるのもOK。そのあたりは本当にいいと思うのですが、なぜかそれらが全部噛み合わない。「世界の中心で、愛をさけぶ」もそうだったのですが、かみあわせが悪いんですよね。決してカセットテープのアイデアとかは悪くないと思うんです。そこがこの監督の作る映画が「企画書止まり」だと思う所以。金もある、コネクションもある、メディアも味方につけている。でもそれに見合った映画を作っていない。そこが平凡。傑作を作れる下地はあると思うのが、期待を含めた観測でございます。

評価 ★☆☆☆☆

きょうのできごと (河出文庫)

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