- 2007/01/19 00:13
- 映画

華麗なる一族〈上〉 (新潮文庫)
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1974年。今ドラマのほうで話題をさらっているほうでなくて映画です。原作は白い巨塔でおなじみ山崎豊子。そして映画は「砂の器」などと並ぶ70年代の日本映画の名作とされています。だからドラマの方もあれだけ力が入れられるのでしょうけどね。今のドラマも近年のドラマでは稀の豪華キャストですが、映画のほうもキムタクなんのその、すごいんです。今でも名前が聞けるところでは、仲代達也に香川京子、大滝秀治。下川辰平、佐分利信、山本洋子、中山麻里、西村晃、小林昭二と戦後から70年代のスターまで勢ぞろい。北大路欣也は今回のドラマに出ていますし、やはり田宮二郎ですよね。
ドラマを見たいと思ったので、今回は予習を兼ねての視聴でした。本来ならば原作をといきたいところなのですが、原作の表現が生理的に受け付けなく。社会派としてのストーリー構築の手腕は非常に素晴らしいと思うんですが、表現が女性の光悦丸出しなんですよね。白い巨塔5冊読んでちょっとお腹いっぱいです。でほぼ原作に忠実と思われる内容の映画ですが、これが70年の映画らしく骨太な構成。人間像を上手く切り出した見事な展開で力いっぱい引き寄せられます。非常に面白い。見応えあり。さすが名作なんです。社会派の傑作と見事言えると思います。
ストーリーは社会派らしく現実の事件や実在の銀行をモデルにしているらしいですね。その点では経済に疎い人でも充分楽しめて戦後経済の勉強にもなるという優れもの。銀行は神戸銀行(三井住友)、そして山陽特殊製鋼と。実在した阪神銀行(現みなと銀行)とは違うようです。さらに山崎パンの華麗ぱんもまた別。
ちなみに華麗なる一族の「華麗〜」は皮肉を込めたタイトルとのこと。映画ではそれが滲み出てとてもよいんですが、木村拓哉が主演となると本当に人が羨むような華麗な一族が出来上がりそうで怖いですね。
評価 ★★★★★
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