- 2007/03/01 00:00
- 映画

疾走 スタンダード・エディション [DVD]
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2005年。重松清の原作小説をSABUが監督と脚本で映像化した作品。SABUさんは主に任侠系の映画に出演している俳優でもありますね。たまにお目にかかるときがあります。
映画を見て、その後に原作も読ませてもらいました。細部まで全く無理のない原作。そのエッセンスを充分に理解して映画は作られています。小説としては話を語るにちょっと時間を使いすぎて停滞している印象を映画では見事削ぎ落として結果タイトルにあるような展開のスピード感を持たせることに成功。あくまで原作ありきで、それでいてさらに上手く語る。演出、音楽もいい。SABU監督自ら映画化を買って出たとききますが、これは見事。模範的な好取組例です。

疾走 上 (角川文庫)
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家庭崩壊にイジメ、無謀なまでに社会渦に巻き込まれ、普通の人なら耐えられないだろう果てしない絶望を抱えて、孤高に孤独にいる一人の少年と一人の少女。そのひとりの2人が手を繋いで1つの2人になる。これだけの絶望の物語が少年たちによって見ているものを救いに導く。ゆえにこの物語は痛くて美しい。充分社会そのものを意識させてくれる物語です。その2人を演じたのは、どうもNEWSで嵐の二宮くんと同じ演劇班を担当しているらしい手塚裕也と「誰も知らない」での好演が思い出される韓英恵。神父役の豊川悦司、中谷美紀、大杉漣、寺島進などきっちり固めた脇役陣の作る土台に2人が見事応えます。とてもお勧めできる作品。小説、映画どちらから入るもいいですが、両方見て完璧に補完できる物語。小説は素晴らしきエッセンスもちょっと言い回しに癖があるので、一応先に映画を見てからがいいかもしれません。文句なしにすばらしいですよ、これ。あなたに見てもらいたい映画です。ちなみにこの映画の「疾走」はオートバイで走るとかではありません。なかなか思わせてくれる「疾走」です。この映画の中から「疾走」を見出してみてください。
評価 ★★★★★
- 新しい: 街道をゆく オホーツク街道/司馬遼太郎
- 古い: こんさアンテナヴァージョンアップ