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この胸いっぱいの愛を


この胸いっぱいの愛を [DVD]

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2005年。主演は「海猫」ミムラと「海猿」伊藤英明の「海コンビ」。原作は「黄泉がえり」の梶尾真治に監督が「害虫」やこれまた「黄泉がえり」を手掛けた塩田明彦。黄泉がえりの二番煎じを狙った作品。TBSがバックについてノベライズにコミック化。売るのは結構ですが、初めから¥が期待される作品は得てして駄作になる典型でしょうか。
それでも前半から中盤までは何とかですが、佳境の後半からラストはぐだぐだ。どうしてあんなにありえないことがおきるんでしょうか。ファンタジー企画として設定一発で一世を風靡した「黄泉がえり」ではありましたが、これはファンタジーでもなんでもありません。
楽器経験者であるせいか、ミムラのヴァイオリン捌きに思わずドリフの「シムラ、後ろ後ろ!」ならぬ「ミムラ、弓弓!!」とツッコミ。3ヶ月猛特訓をしたということですが、どんな天才でも3ヶ月じゃヴァイオリンは無理です。ピアノはともかく、弦楽器を素人で撮るのはやめたほうがいいですね。弾いている姿をバックから撮っているのは様になっていたのですが、前から見るとちょっと。あのボーイング(bowing=弓捌き)を見ていると酔いそうでした。私は経験者ですからあれですが、そうでない人から見るとあれはどう映るのでしょうか。で妙に見つめあう指揮者とソリスト。あの弾き方を見ているとおそらくすごい音が出ていたと思いますが、それで恋したミムラと金さん。楽器の音に惚れる話は良く聞きますが。勿論これがすべてではありませんが、設定一発勝負の本作としてはそこで外せば、すべて茶番に見えてしまいます。まだタレント活動してるヴァイオリニストにでも役を回したほうが良かったのではないかと思います。
カヴァレリア・ルスティカーナにあのコンチェルト。どうしてあの選曲になったのか。ロケ地の門司は私も好きな港町で過去3度訪れたことがあるのですが、もうちょっとロケハンしたほうが良かったのではというあまり門司という街が活かされていない印象。もう少し丹念に作りましょうよ、と言いたくなる突込みどころ満載の2時間でした。黄泉がえりスタッフ終結みたいな宣伝多かったですが、本当にそれだけになってしまいました。唯一、子役の富岡涼君の健闘が光る映画。彼はDr.コトー組ですね。映画は原作にかなり脚色されているそうで、原作そのものはかなりいいらしいのですが、どうなんでしょうね。あ、ちなみに原作は「クロノス・ジョウンターの伝説」で映画と同名で出ている本のほうではないです。同名の本は映画に後発したノベライズのようですね。原作者が映画のノベライズを書く、なんじゃらほい。

評価 ★★☆☆☆

この胸いっぱいの愛を (小学館文庫)

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クロノス・ジョウンターの伝説 (ソノラマ文庫)

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