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7月24日通りのクリスマス


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2006年。芥川賞作家吉田修一の原作「7月24日通り」を「電車男」の村上正典監督が映画化した作品。出演は解夏の大沢たかおと「嫌われ松子の一生」の中谷美紀。大沢たかおが長崎つながりで、中谷美紀は電車男つながり。その他キャストは佐藤悠太に上野樹里、小日向文世に、YOU、阿部力に劇団ひとりとなかなかな豪華布陣。個人的には青田典子が出てきたのがツボでした。というか
原作は半年前に読みました。舞台が長崎の映画で、春の長崎の旅の前に長崎の話をと読んだんですね。なんでも原作者が長崎出身だそうで。でもっての映画拝見だったのですが、原作と比較して実に中身のないかる〜い映画になっていました。監督はテレビ出身の方ということで、全くそのままの映画です。
出演者の設定を変えたとか、ラストの展開が180度変わっているとか、勿論違和感を感じていますが、この映画にはそれだけではない悪性の簡略化があります。


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原作との関連で言うと、大きなテーマが、冴えない女性が、気持ちを奮い立たせるというお話。女性の等身大的な物語とも言えますか。もともと原作の、その根性系の物語に不可能性を感じていたのですが、一応女性の応援歌的なテーマは映画でもそのまま。そのテーマをもっと簡略化してみんなに伝えようとしたような話。つまり話が軽くなっているんですね。これがまずつまらない。
もう一つは、主人公の女性がナイーブな一面を奮起して変えようとするターニングポイントに弟の嫁(上野樹里の役どころ)が絡むんですが、その上野樹里が物語にとって重要なセリフを吐かなければいけないのに、それを主人公に言わせてしまうところ。ここが一番頭に来ました。これですべてが台無しです。恐らく主人公が引き立つと思ってセリフ換えをしたんでしょうが、これで中谷美紀の役どころの女性が必死に演じてきた女性像が無意味になってしまいます。この物語にとってそれほど一番のポイントだというのに。原作映画化の中でも稀に見るかなりひどい改悪です。何のための原作なんだか。この監督はもう勝手にドラマでも作っててください。
これが私の好きな長崎がロケ地じゃなかったら、どれほど悪いイメージが付いたか。長崎は良かったです。鍋冠山からの長崎の景色とか、長崎港とか。表の長崎の顔という印象のロケ地選びですね。個人的には眼鏡橋のシーンで、見るべき眼鏡橋を観ずにずっとその後ろの勝喜堂に釘付けになってしまいました。あそこのカステラ美味しいんですよね。私は長崎に行くたびにあそこでカステラ買って帰ります。

評価 ★★☆☆☆

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