- 2008/09/19 23:59
- 映画

竜馬の妻とその夫と愛人 [DVD]
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2002年。「12人の優しい日本人」「THE 有頂天ホテル」などの三谷幸喜原作・脚本を、「トキワ荘の青春」「トニー滝谷」などの市川準監督が手掛けた作品。主演はとんねるず木梨憲武。映画は1986年そろばんずく以来ということ。貴重ですね。その他中井貴一、鈴木京香、江口洋介、橋爪功、小林聡美、トータス松本。トータスは念願の坂本竜馬役で出れて良かったですね。脇役ですけど。
表題の通り、竜馬にまつわる時代劇なんですが、実際にはその竜馬の死後の設定で、しかも実際の歴史とは関係ないお話。歴史には多くの謎がある、と冒頭にでてきますが、その「謎」の部分を自由に創作して作ったというのがこのお話。木梨の役どころの西村松兵衛なる人物に身を寄せたという話や晩年はアルコール依存症だったという話もあるようですが、実際のところはよくわからない。そこを逆手にとって物語を紡いだということですね。もちろんこれは三谷幸喜がこの映画の後に手掛けたNHK大河「新撰組!」に大いに生かされている、ということになるのでしょう。
で、物語のほうはいわゆる喜劇。結構良かったです。とりわけ後半の決闘だの屯田兵だので、4人が集まってからの絡みはいいですね。いわゆる三谷風の脚本に、市川監督のしっかりとした制作がきれいなハーモニーを作っています。市川監督は原作などの素材を上手に的確に作ることが出来る監督だと私は思っているのですが、逆に言えば原作や脚本次第でもあるんですよね。今回は上手くマッチした印象。いわるゆ演劇風の遊び、例えば、木梨と中井が裏でこそこそ話しているときに、裏で江口が銃で遊んでいるとか、ああいうところをしっかり撮る。役者も生かす。展開も無理なく、ラストまでしっかり上昇カーブを描く。こういうところを大事にするからこその市川監督のクオリティの高さ。脚本もいいですよね。江口が崩れていくところもしっかりと伏線を張っていて、最初から崩れるところが一切なかったお龍はやはり崩れない。展開を切り返すときは怒鳴らせる。いい勉強になります。
評価 ★★★★☆
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