- 2008/10/13 23:59
- 映画のお話

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2002年。渡邊孝好監督。お初でした。映画とTVドラマの両方を半々くらいで仕事されている方とのこと。経歴を見るとトレンディドラマとか出てきます。最新作は「ヒナゴン」だそうで。主演がなんと淡路恵子。なんと、ってことはないんですが、芸暦が60年にもなろうという大ベテラン。その他、風見章子、正司照枝、草村礼子、絵沢萠子、イーデス・ハンソン、馬渕晴子という主要メンバーで齢合計が400だか500だか。それぞれの代表作を紹介するだけでも、このレビューがとっくに埋まってしまいます。ので割愛。その他、岸辺一徳、風吹ジュン、蛭子能収、高橋ひとみ、山田隆夫、山田邦子、出川哲郎、益岡徹、風見しんご、秋野太郎、ミッキー・カーチス、金子貴俊と脇役から端役まで大層揃い踏み。そしてなんといっても西田尚美と市川実日子のご両名。脇役端役が多いお2人ですが、けっこう光る演技をするんですよね。とりわけ西田直美さんに関してはもう36歳。間違いなくきれいなかたですね。この2人のツーショットは個人的にベストヒット。2人で酒を飲むシーンなんてたまらないですね。この映画のときも既に三十路。市川実日子さんと同級生で26歳という設定でしたが、市川さんと西田さんは6歳年が離れています。
物語のほうは、これだけの方々が集まったわけですから、老人のお話です。実際に存在する劇団を基にしたとのこと。あるんですね、劇団ほのお。一念発起して、稽古して、ケンカして、団結して、そして舞台。この一連の展開は、ここのところ鉄板とされる部活モノですね。古くは「がんばっていきまっしょい」、矢口監督の「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」、そして「フラガール」。この映画もほぼこれを踏襲しています。それがばあさんで、劇ということですね。
パクリだなんて野暮なことはいちいち言いません。問題なのは映画そのもの。そしてこの映画はどうだったかというと、結論からいってオススメできます。展開については上記のとおり鉄板な訳で割愛しますが、この映画の良いのはラスト、劇の場面、特にフレーム割りが秀逸。この映画はそのラストの劇と劇中の物語がリンクするようになっているんですね。映画の中で展開した物語が改めて劇になっている。そこで劇が演じられている中で、観客の中にいる映画のほうのキャストにフレームを割る。その積み重ねていくうちに、単純に、劇対観客(キャスト)でなくて、劇と観客に繋がりが出てくるんですね。当然、本当の客(映画を見ている私たち)もそこに自然と入っていけるわけです。もちろん共感と共に。これは感動できます。このあたりはいかにも映画らしい映画といえそうです。高齢者を題材にするのは、当然その老いについて、如何に高齢者が生きていくべきか扱うべきなんですが、この映画なら肩肘張らず素直に楽しく生きようと思わせてくれますね。高齢者を扱う映画はけっこうありますが、これが一番オススメです。この映画はこの映画にはいくつか、辻褄が合わなかったりとケアレスミスがあるので満点を付けられないんですが、本当に迷いました。4点満点の4.5点って感じですね。でも、ひさびさにオススメできる映画に出会いました。5点を出したからといってオススメできるわけじゃないんで。これは良作です。素直に感動したい人、どうぞ。この映画は表現は直接的ですが、シンプルに伝えようとしているのではなく、シンプルに伝わってくるんですね。この差、これが秀逸。この映画は感動の仕組みが出来上がっております。
評価 ★★★★☆
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