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二人日和 Turn over 天使は自転車に乗って


二人日和 [DVD]

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2004年。野村恵一監督作品。お初。「Turn over 天使は自転車に乗って 」ってのは原題とのこと。元はこの名前で放映していたとのこと。「二人日和」は改題ということですね。最初は国際映画祭の出品用だかで原題を使っていたようで、全国ロードショーが決まって名前変えたようです。主演は藤村志保。いうまでもない長いキャリアの女優さん。近年は他の同年代の方の類に漏れずバイプレーが多い方ですが、いつも本気印を感じる演技が目を引く方ですね。お相手の栗塚旭は京都では名前を知らない人はいないという方だそうで。その他にも市田ひろみ、池坊美佳さんと京都に多く縁のある方なのだそうで。あとは賀集利樹、山内明日。山内明日さんは仲根かすみに似ていると思った人は私だけではないはず。
物語は老夫婦の恋の話。そこを機軸に老いそのもの、死と残されるものなどを伝える。マジックに出会ってから沸き立つ二人の最期の物語はとても静かにラストまで展開していきます。それに加えて、若い二人のカップルとの対比、全身の筋力が衰える難病ALSと、それらをストレートに伝える映画です。その静寂ぶりは何か影響を受けるというよりは、まさに老人が散歩をしているその足跡を後から振り返って眺めて、そして思い耽る。そんな映画でした。
そして、この映画の物語に大きく寄与していたのがロケ地である京都。映画の中では一言もここが京都であると発言していないし、一目でそこが京都であると分かるような観光地や建物も一切出てこない。それでいながらとても魅力ある町として映ります。そのことがかえって力のある町である証明ですね。京都であって京都でなく、京都でなくて京都である。そんな世界の広がりがあります。その京都の静かな美しさが物語にリンクする。雨、柄杓の水。そこに感じる故人の存在。京都の水と言えば、昔は水不足で結構貴重だったんですよね。京の水は命。やはり京都は絵になりますな。

評価 ★★★★☆

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