- 2008/11/03 23:59
- 映画

涙そうそう スタンダード・エディション [DVD]
Powerd by AmazonLink 2.0.0 beta3.
![]()
2006年。監督は「いま、会いにゆきます<」の土井裕泰。主演が妻夫木聡と長澤まさみ。2大超人気俳優の共演ってことですかね。その他塚本高史、麻生久美子などなど。
映画の方は中盤まではなかなかですが、そこからラストへの展開が最悪です。BEGINの「三線の花」が出てくるあたりまではとてもいい感じだったのに、いくらなんでもありゃ無理だろうよ、と。涙そうそうといえば、作詞森山良子作曲BEGIN歌夏川りみで有名な曲で、森山良子がBEGINに沖縄の歌を依頼して自分をマネージャーとして支えてくれた兄の早逝から想起した詞をつけたというエピソードがあって、映画もいわゆるこの詞のままの展開なわけですが、中盤までの生かした展開にまったく繋がらないんですよね。別物ですよ話が。それなのに無理やりこじつけるからああなるんです。話の前後関係を無視してとりあえず感動テンコ盛りといういかにもテレビ局主導の、TBSが最近作っているドラマの典型。テレビでは家で気楽に、「何も考えず」にみますけど、映画は見ようと思って見に行くんです。もううんざり。沖縄とか、市場とかのロケ地やロケセットなぞ良かったに、なんでも途中で監督を変更しているようなんですが、それでこの体たらくですか。「いま、会いにゆきます」の後がこれというのはちょっと。
そんな大衆的愚考の展開と演出の中で奮闘したのが出演陣。主役の二人も、2人に向いている配役と難しい展開でなかったせいか、珍しくよく見える。それに主演の二人以上に脇役陣も過不足なく良い演技だったですね。麻生久美子とかもすれ違いのかなりばかばかしいシーンも主役級の演技でカバー。塚本君も他では主役級。個人的妙味はおばあが平良とみだったことと、市場の一癖ありそうなおばあが大城美佐子だったこと。大城美佐子さんといえば、琉球民謡の女流第1人者というべき人。三線の神様ともいわれる嘉手苅林昌とのデュエットのナビィの恋が印象的ですが、今回もしっかり歌ってくれてます。あの歌が欲しくての出演だったようですが、今回はせりふを少なくという条件付きで出演をOKしたということ。挿入歌の「三線の花」もいい歌。久々に魅せられた印象。
演技と音楽。この二つとか、雰囲気作りがうまくいっていただけに物語自体が本当に残念。歌とかキャスティングとかよく出来るのに、ホントお話がダメ。なんだよ、何の前触れもなく助けに来たと思えば死んで、兄弟の絆である「鼻つまみ」は否定するし、エンディングみたいな小話が連発する。市販のレトルトカレーなんですよ、これ。具材はいいもの使っているのに、多くの人の口に合うようになってのっぴらな味付けにしてしまって、それでいて宣伝だけ馬鹿に騒々しい。こういう仕事は所詮話題になればそれでよくて、実際に映画を見た人がどう思うかなんて考えていないんです。さっき褒めた歌だって、一つ一つはいいのに、それが映画の中でケンカして全く生かされていない。中盤までのいい雰囲気で押し通すとか、最後の展開が最初っから決められたものだったら、それに似合う展開を作るとか、なんとかならなかったんですかね、本当に。
評価 ★★☆☆☆
- 新しい: 有村産業の倒産
- 古い: なぜ沖縄に行ったのか