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サウスバウンド


サウスバウンド スペシャル・エディション [DVD]

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2007年。奥田英朗同名原作を森田芳光が映画化。主演は豊川悦司。その他天海祐希、北川景子、田辺修斗、松本梨菜、松山ケンイチ、平田満、村井美樹などが出演。
いやいや、それにしてもひどい映画でした。こちらのHPを見ていただいている方なら分かるとおり、沖縄の旅に乗じて沖縄映画を見ているわけでこちらの映画にたどり着いたわけですが、とにかく酷い。森田芳光ってことで嫌な予感は重々感じていたので先に原作を読んだのですが、悪いイメージを持つ前にいい本が読めて本当に本当に良かったです。
物語を本当にただ追っただけの映画なんですよね。なんか左翼的なイメージがまずいのか避けているので、全く物語の本質が伝わってこないんです。本当にただ追っただけなので、結果物語の持つ魅力が一切伝わらないんです。一番のテーマは家族愛な訳ですが、あれではただ逃げただけ。あのラストにしても、いろいろな出来事があってのあのラストであって、それが一切語られていない。もしあれで家族愛に共感できるならば、私はそっちを疑いますね。その他にも沖縄のゆいマールやパイパティローマ、社会や国家にある人ととしてあり方生き方、友達。そのとてもいい逸話たちをあれだけ無力にしてしまう。本当に正直おそろしいです。
一応一つだけ助け船をだすとしたら、原作が長編でどうみても2時間の映画では伝えきれないものになっていたこと。ただ長いだけでなく物語前編を通じて意味のある内容で、連ドラにしてもいいくらいのボリューム。でも、それは素人目にも見て分かることで、それを映画化に踏み切ったならばするのがあんたの仕事だろうと。断罪。元々長男から見た物語だから楽しいわけで、それをただの出来事を傍観するカメラで見ても仕方がないんです。元々いい物語なんだからそのまま作ればそれだけでいいのに、どうしてもこうなんでしょう。そういう意味ではキャストミスでもあります。挙句の果てに西表の物語なのに、今帰仁(本島)で撮ったとか。この体たらくですよ。本気なら攻めて西表にいってロケハンがんばれよ。
この人の映画は見るたび劣化というか、まともな作品を見たことがありません。いい原作を拾っただけのものばかり。もう他の監督さんでいいんですけど。何とかしてくださいよ。
間違いなく本年ワースト。これ以上の悪い映画を見ることはないでしょう。
あ、ちなみに原作はこの映画と対極をなしてすばらしいです。おすすめですよ。というか原作を見たらこちらは見ないほうがいいです。

評価 ★☆☆☆☆

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