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待合室 -Notebook of Life-


待合室 愛蔵版 [DVD]

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2005年。板倉真琴監督作品。この映画は実話の物語とのことで、監督がこの物語の基になる新聞記事を読み、取材して映画化までこぎつけたという作品。板倉監督は今まで「修羅がゆく」「極道三国志」という任侠シリーズをずっと手掛けていたようで、全く異色の物語となりますね。主演は富司順子。その他寺島しのぶ、ダンカン、あき竹城、斉藤洋介、利重剛、市川美和子、楯真由子、仁科貴。富司寺島親子は「愛の流刑地」では本当に親子の役でしたが、今回は母演ずる主人公の回想シーンを娘が担当すると。いろいろありますね。楯真由子さんはかの夏目雅子のご親族の方だそうです。
物語はとある東北の小さな駅の待合室の「命のノート」と呼ばれる雑記帳作っている女性と旅人の交流の話と、その女性の半生の物語の二軸構成。命のノートには旅人が生きる苦しみなどが書き連ねられているとのことで、それを主人公の女性が一つ一つ丁寧に返事を書いているというノート。実話ということで実際にこのノートはあるということですね。旅に出るとお宿とかに結構旅ノートが置いてあって、たまに見たり書いたりします。私が見た旅ノートでは、命がどうのという内容の記述はありませんでしたが、そこのノートにはある意味本音が書かれるんですね。イッペン見てみたい気はします。
そんなこんなで、妻子を亡くした徒歩の旅人や、離婚をするトラックドライバー、生きる意味を探す女子高生が、その女性の温かみに触れる。おにぎりを貰ったりですね。その女性の苦しくても生きていこうという親切心は、その女性自身の過去に繋がっているんですね。早くに主人と子をうしないつつ、生きてきた女性。旅人に配るおにぎりは自分が旅したときに母からもらったおにぎりなんですね。自分がしてもらって嬉しかったことを他人にも施す。悲しくても人には優しく。それがしっかりと自分のところに返ってくる。実際、冒頭で遺言を遺していった男は戻って来、なくなったと思っていた命のノートも戻ってくる。そしてそれを大事そうに抱える主人公。ここでこの映画のきれいごとでないことと有効性が証明されるわけです。この母との会話からラストまでの展開と映像はかなり良かったです。
物語は決して珍しくない邦画どまんなかの映画ですが、しっかり作られています。冬の東北の絵面も含めてこれはいいですよ。

評価 ★★★★☆

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