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時をかける少女(アニメ版)


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2006年。天才筒井康隆原作の「時をかける少女」のアニメ版。本作あわせて計7度もリメイクされているこの名著ですね。それまでの作品の中でやはり言及すべきは原田知世の奇跡的な映像をお送りした1983年原田版映画。大林宣彦監督の尾道三部作でも知られる金字塔ですね。そのあとのリメイクは振るわなかったようで、いよいよアニメ版とあいなったところでしょうか。アニメーションを担当したマッドハウスというのはエヴァンゲリオンを作ったところのようで、アニメの世界では知られた名前のようですね。私はエヴァンゲリオンは見ていないので知らなかったのですが。結構細かい描写が印象的でした。
さて、こちらのアニメ版は原作から20年後、おおよその現在に舞台設定。主人公の女の子も今時のキャラクターにして、原作の主人公だった芳山和子が主人公のおばとして出演するというアレンジ。この辺りがリメイクというよりは続編的なつくりになっています。でありつつ、オリジナルの物語の主軸であるタイムスリップや淡い三角関係などの設定や物語の展開を上手に盛り込んだ内容になっています。話を現代にする適時性をもちつつ、原作の良いところをリスペクトして、それを矛盾することなく見事に描ききっていますね。これが非常に完成度の高さを感じさせてくれて、好感的です。
筒井康隆「時をかける少女」といえば、ジュブナイル小説の魁といわれる物語。SF的要素や淡い恋という青春的要素がありつつ、この映画ではそのオリジナルの魅力を余すことなく伝えつつ、さらに他者へに対する不幸のなすりつけや想いに対する対応の是非などかなり多角的な視点で観ることが出来るようになっています。まぁ、1983年版では科学者になったはずの芳山和子さんが、絵の修復士をしているというところは眼を瞑って。実写やアニメの枠を超えて非常に評価できる作品ですね。これだけの出来のいいストーリーなら実写でもいけたと思います。むしろ、実写で見たかったくらいですね。そこそこの出演陣をそろえたらとてもいい映画になったでしょうね。

評価 ★★★★☆

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