- 2009/02/16 23:59
- 映画

アヒルと鴨のコインロッカー [DVD]
Powerd by AmazonLink 2.0.0 beta3.
![]()
2006年。伊坂幸太郎の原作小説を「ルート225」の中村義洋監督が映画化。伊坂氏は本作で吉川英治文学新人賞を受賞。その他の作品でも本屋大賞、日本推理作家協会賞などを受賞している新進のミステリー作家ですね。映画化も本作に限らず、複数出ております。主演は濱田岳、瑛太。W主演とのこと。その他関めぐみ、大塚寧々、キムラ緑子、なぎら健壱、松田龍平などと選りすぐりの面子です。特に監督が是が非でもキャストに入れたかった松田龍平のスパイスが効いていますね。端役でのバス運転手眞島秀和も個人的には妙味。
物語は大学進学を機に引越しをした青年がアパートの隣人から本屋の襲撃をもちかけられる話。前半はその不可解なミステリーで展開。その種明かしをちょうど1時間を過ぎたあたりでしてしまうので、このあと1時間はどうするのかなとおもったのですが、ここからが真骨頂。歯軋りしたくなるような痛みを伴う回想シーンが展開されます。ミステリックさと人間ドラマ、孤独から愛を知り、その代償としての痛みという展開はお見事の一言。これは引き付けられます。
物語そのものの質だけでなく、映画そのものも丸ですね。劇中鳴りになるボブ・ディラン「風に吹かれて(blowing in the wind)」がとても効果的。稀代のメッセンジャーとしてビートルズのジョンレノンも愛したという彼の声ですが、この映画でも神の声として歌を流します。ひとっていうのは社会や差別などにとても無力な存在であって、そのひとが神をコインロッカーに押しやるという、その無力感から来る戯言、これがこの物語の一番のミソだったかと。これがあるゆえにこの物語はかなり高いレベルでまとまったんですね。
まさにブルース。傷ついた人の声を聴くべき、そして知るべき作品です。
評価 ★★★★★
- 新しい: 平尾台・茶ヶ床園地(2)
- 古い: 平尾台・茶ヶ床園地(1)
コメント:0
トラックバック:0
- この記事のトラックバック URL
- http://www.helloalive.com/blog/253/trackback
- トラックバックの送信元リスト
- アヒルと鴨のコインロッカー - 茜食堂 より