- 2009/04/28 17:41
- 映画

さくらん [DVD]
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2007年。安西モヨ子さんの原作コミックを演出家蜷川実花監督が映画化。監督のデビュー作だったようですね。監督は演出家として知られていてよくテレビでお目かけする蜷川幸雄。もとい、原作者も監督さんもこの映画を見るまで知らない方だったんですが。お二方とも女性のようですね。ちなみに蜷川幸雄氏はわたしと同郷でございます。主演は土屋アンナ。私的には「下妻物語」以来お目かけしました。その他、菅野美穂、木村佳乃の花魁陣に、椎名桔平、成宮寛貴、安藤正信、永瀬正敏などの色男なども豪華。脇役も石橋蓮司、夏木マリ、津田寛治、長塚圭史、渋川清彦、大森南朋、忌野清志郎、ガレッジセールのゴリなどちょい役も面白い輩がいっぱいでていますね。SABUさんや古厩智之氏などもでているのがちょっと気になりました。
舞台は江戸時代の吉原遊廓での一人の女性の生き様のお話、ということですかね。いわゆる上玉が花魁になり、愛する男に裏切られたり、ライバルの遊女と戦ったり。こう書いてみるとありきたりなのですが、なかなかこれが面白く見れます。とりわけ演出がよくて、いわゆる吉原といっても昔ではなく現代風の女性像で煌びやかなイメージがよく出ていて映像と椎名林檎の音楽がよくマッチしていました。とりわけ菅野美穂と映画を中盤までよく引っ張った木村佳乃がお見事。魂を感じますね。というか、鷲掴みにした津田寛治がうらやましい。もともと吉原のお話ということで生理的に嫌悪感を感じる方もいらっしゃったとは思いますが、私はかなり気に入った世界観が出ていてよかったなと思います。中盤までは。
惜しいと思ったのが、ラストですね。原作がああいうラストになっていたのか読んでいないので知りませんが、今まで積み重ねていたストーリーと展開を平気で無視する終わり方には疑問。そこまでは主人公の女性の苦しみや葛藤が色濃く出ていてよかったのに、最後はそれを平気でぶっ放してしまうのがちょっと。死にぞこないのじじいが言った一言で、いきなり展開して、結局駆け落ちしてしまうのだったら、なんかこう意味がなかったですね。筋が通っていないから主題もぶれて、ただの願望を叶えるだけになってしまった浅はかさ。「私は」を「私わぁ」と変換するような見たくもないブログを書くような浅はかさ。前半戦を気に入っていたからこそさらに残念な気持ちが出てきました。うーん。
ただ、世界観の作りは面白かったので、監督さんには次も期待したいところです。
評価 ★★★☆☆
- 新しい: 舞妓 Haaaan!!!
- 古い: 陰日向に咲く