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どろろ


どろろ(通常版) [DVD]

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2007年。日本漫画の巨匠手塚治虫の原作コミックを「黄泉がえり」「この胸いっぱいの愛を」の塩田明彦監督が映画化。主演が妻夫木聡と柴咲コウ。それに瑛太、麻生久美子、杉本哲太、土屋アンナ、中村嘉葎雄、原田芳雄、原田美枝子、中井貴一と蒼々たるメンツです。
自分の元の体を取り戻すために魔物と戦う道中のお話。道中といっても、ロードムービーってことではなく、あくまでヒーローモノでありつつ、その根源には人間ドラマがあります。なにせそのストーリーが濃密。国を治める力を得るために魔物と契りを交わした父、自分の失われた体を一つ一つ取り戻し、自分を回復していく主人公、大事な存在である人の父が自分の仇だと知る葛藤、一つ一つのストーリーが際立っていて深く、非常に味わいがあります。際立っているといってもそれらのストーリーが喧嘩することもなく、最近ありがちなただ網羅的にストーリーを語っているのでもなく、展開されていたと思います。このストーリー性の深さ、設定と展開の力強さは本当に感服。さすが漫画の神様と呼ばれる男の最高傑作と声高い一作であるなと感じます。あの時代の漫画家のパワフルさは本当に目を惹きますね。
と、ここまでの絶賛は映画そのものではなく、ストーリー、原作のお話。映画はその原作の魅力は出していたという部分は多く見られます。しかし、少女のせりふを20代の人気女優にしゃべらせたり、明らかに合わない人が主題歌を歌ったり、いかにも興行目的のアホ企画が混ざっていることが残念。こういうのがこの映画をつまらなくしているのは言うまでもないですね。ただ、この映画に関して言えば、こういう馬鹿な一般論で捨ててしまうには勿体無いほどすばらしいストーリーだったことを明記したいですね。それだけでもこの原作を映画化する理由はあったと思います。言うまでもなく、原作に忠実に子役を使えばよかったんじゃないかという原作ファンの気持ちも充分わかります、私は見てないんですが。まぁ、掛けたお金は最低元取りしないとということですかね。

評価 ★★★★☆

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