- 2009/06/11 10:02
- 映画

青春☆金属バット [DVD]
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2006年。原作は古泉智浩の同名コミック。それを熊切和嘉監督が映画化。主演は竹原ピストル。名前からしてどっかの名もない劇団の方かと思ったんですが、調べてみるとミュージシャンの方でした。北海道出身で野狐禅とユニットをやっているとのこと。それを知ったのは映画の後だったので、主題歌も勿論歌っていて、なかなかいい感じで歌っているなと。実はこれを機会に彼らの歌結構聴いています。その他出演は安藤正信、坂井真紀、上地雄輔、佐藤めぐみ、江口のりこなど。「空の穴」の関係で寺島進ですね。どうも野狐禅のPVを寺島進出演で熊切監督が撮ったようで、そういう関係のようです。
PG-12指定になっているのは、暴力や犯罪のシーンがあるところだと思われますが、物語のテーマはそれらではなくて、純然としたハードボイルドですね。素振りに10年を掛けてきた愚図な男と呑んだくれの巨乳女、やる気のない警官の三人を軸に物語を展開。人を傷つけたくない故の実直さが仇になって社会から虐げられてしまう素振り男は、それとは逆に猟奇的であって恐らく誰からも相手にされない女を助ける。そんな意味での正反対な女に手を焼きながらも2人は離れることはなかった。勿論、同士的なつながりも勿論ですが、それ以上に感じる人と人の繋がりですね。逆に今まで人を虐げてきた元甲子園のエース。それが嫁さんに逃げられてしまう。人を知るには自分が傷つかなければなし得ないとはまさにこのことですね。そんな2人の最後の野球の対決。補欠とエースの対決でも、平等な一対一の真剣勝負。すべて物語りはここに収斂しますね。金属バットの青春と言えばそりゃ甲子園。見事なラストです。
この物語に共感してしまうのはやはりそんな登場人物に共感しえる経験をしているからなのでしょうか。自分は人様を傷つけずにまともに生きていると自身をもって言える方には不要の映画なのかもしれません。そういう意味で万人受けしない映画とも言えそうですが、ある範囲では完璧というくらいよく見れる映画ですね。そのせまい範囲では完璧です、これ。
評価 ★★★★☆