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ひみつの花園


ひみつの花園

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1997年。「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖監督作品。東宝とぴあが共同で立ち上げたYESレーベルの作品で、もとの原作のない東宝の持ち込み企画なのだそうです。主演は西田尚美。その他利重剛、鶴田忍、木村多江、角替和枝、伊集院光、徳井優、濱田マリ、田中要次など。ふと思えばみんな揃って他の映画では端役の方ばかりが揃っています。でもみなさん個性的な方ばかりで、例えワンシーンでもしっかり味の出せる腕利きばかりですね。
物語のほうはお金を稼ぐことに生きる価値を見出す女性のコメディー。お金といってもいわゆる亡者ではなくて、お金のためならなんでもする。ランジェリパブにも勤めるし、小学生と一緒に泳ぐ初心者が賞金がかかると水泳大会に優勝したり、オーストラリアのエアーズロックを登頂してしまったり。お金以外のことには無気力なのに、お金が掛かるとスーパーマンぶりを発揮する病的な滑稽さが売り。なかなか面白いですね。そこはこの映画で日本アカデミーの新人賞を獲った主演西田尚美の演技が光るところですね。受賞も納得。
展開のほうは序盤から怒涛のありえない展開で笑ってしまうのですが、全体的には一辺倒で途中から垂れる印象はありますね。この映画にとって秘密の花園はあの5億円が埋まっている場所であり、お金であって、話のすべてはそこに集まるわけですが、最後にはそのお金を捨ててしまう。お金じゃなくて、そのお金を取る過程が大事だといえば聞こえがいいですが、金が好きな人をテーマに据えてしまったぶん、少しお話としては随分とあっけらかんとなってしまいました。5億円を見つけるところも、結局はいつでも見つけられたんじゃないかと思わせるような見つけ方で、その辺りはちょっと目に付くところです。
てな感じでダメだしも多いんですが、荒削りながらかなり面白かったのも正直な印象。この作品はヒットした「ウォーターボーイズ」より前の作品。ウォーターボーイズはアルタミラピクチャーズと監督が手を組んで作った映画ですが、アルタミラといえば「がんばっていきまっしょい」の磯村監督と「Shaii we ダンス?」の周防正行監督が作った、部活モノやhow toモノに実績がある映画レーベル。その部活とハウツーと矢口監督のコメディ要素が揃ってのヒットだったわけですね。そんな矢口監督の初期作として、純粋に彼の撮るコメディを見る事ができるのがこの映画、ということですね。

評価 ★★★★☆

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