- 2009/07/20 01:30
- 映画

ションベンライダー [DVD]
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1983年。相米慎二監督作品。物語の元ネタは原案としてレナード・シュレイダー。この方はアメリカ人でありながら日本の脚本の仕事もしているというめずらしい方だそうです。主演は藤竜也。それと主役級の中学生に河合美智子、永瀬正敏、坂上忍のお三方。前の2人の関してはデビュー作となった模様。その他原日出子、伊武雅刀、寺田農など。
物語は同級生が麻薬がらみでヤクザに誘拐され、その事件に巻き込まれていくという話。その過程で心あるヤクザとの交流を図っていく展開。主演はそのヤクザの藤竜也ですが、その生き様を見せて青年たちの指針になる姿はどちらかというと物語の中の脇役的存在で、中心テーマは3人の成長物語といって良いかと思います。タイトルを見て最初はオートバイが出てくるロードムービーなのかなと思ったのですが、全く違いましたね。一応横浜→熱海→名古屋→横浜と転戦しますが、オートバイは全く出てきませんでした。
実際のストーリのほうは実はあまり振るわなく、人物イマイチ。3人の成長も確かに描かれているのですが、あまり実感が湧かないといったのが正直な感想。ですが、猛烈な長回しの映像が多かったり、また奇抜な演出が多く、映画製作そのものの芸術性を見るべき作品であるかもしれません。監督は寺山修司の助監督もしていたとのことで、前衛的というかポストモダンを狙っているというのは感じましたね。物語のできに対してそこの拘りは強く感じました。そのあたりは他の作品にはない独自性が現れていたかなと。そこは評価にあたると思います。いかにも時代の映画監督といったところでしょうかね。監督の作品群の中では中期にあたる作品で、その表現力としてはかなり力を発揮した作品なのかなと思います。それにしても相米監督は「セーラー服と機関銃」のアイドルモノや「夏の庭」の老人モノとバラエティは富んでいますね。
評価 ★★★☆☆
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