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クライマーズ・ハイ


クライマーズ・ハイ [DVD]

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2008年。半落ちなど社会派小説を手掛ける横山秀夫の小説が原作。監督は原田眞人。いろいろ活動しているそうですが、私はお初でした。主演は堤真一。映画での活躍が多いですね。堺雅人、尾野真千子、高嶋政宏、山崎努などが有力どころ。その他遠藤憲一、田口トモロヲ、堀部圭亮、でんでん、野波麻帆、西田尚美、小澤征悦などなど。

日航機事故が起きたときの新聞社の喧騒と人間模様を伝える映画。実際に起きた事故を題材に、著者の自身の体験を基にしているということで全体的に真剣味を感じる仕上がりの映画でした。墜落したのが長野県か群馬県か、まだ分からない段階で、いわゆる世紀の事件を扱いたいがために見切り発車して群馬の記事として扱う、といったことへの是非から始まる喧騒が最後まで大きなテーマ。そこから新聞屋としての、そして全国紙に対した地方紙としてのプライドを掛けたスクープを得るまでの過程、そしてまた最後に頭をもたげてくる情報の是非と、なかなかの見ごたえのある社会派ドラマとなっています。
といった感じで大テーマが興味をそそる内容でありながら、恐らく映画制作にあたり原作に付け足してであろう、いくつかのサブテーマが不振になっているのが残念な映画でもあります。事件覆う新聞社の喧騒と登山者の心理的な光悦な状況をクライマーズ・ハイとかけた、過去を想起する進行は問題ないかと思いますが、家族などのテーマは中途半端で内容的にとても薄く、この映画の主題とはかけ離れているため、つまらなさすら感じさせます。いかにも万人受けを狙ったつまらない考えです。
この失敗を見るに、やはり原作を見てみたいなと思う次第です。

作中に地方紙の意地とありましたが、地方紙といえば尾らが地域の新聞の高知新聞。地域で如何に愛されるかが地方紙の生きがいであれば、この高知新聞はすばらしい。なんと県内80%のシェアを誇っております。全国紙なんのそのですね。新聞は地域色あふれる構成になっております。
この新聞のシェア率に限らず根源に高知人・土佐人は独自の方向性を持っているといわれています。最近ですとあの政権交代が起きた衆議院選挙でも全国に風吹く民主党の圧勝の中、県内の3小選挙区では3議席を自民党が独占した稀有な県です。これにはさまざまな理由が考えられますが、これは話し出すと長くなるのでまた別の機会に。

評価 ★★★☆☆

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クライマーズ・ハイ - 茜食堂 より

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