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プール


プール オリジナルサウンドアルバム

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2009年。2009年と言えば今年、ということで映画館にいってみてまいりました。今年はこれで映画館で見た映画は2本目。映画を見る本数自体は圧倒的に減っているのですが、今年はよく映画館に出かけています。これでも。
桜沢えりか原作のコミックを大森美香監督が手掛けたもの。主演は小林聡美。それにもたいまさこ。とくればかもめ食堂→めがねの系譜だというのは一目瞭然。もちろん私もそこに目をつけての参戦でした。監督さんはお初。テレビドラマの脚本をされている経歴の方のようです。その他加瀬亮、伽奈さんという新人が出演。かもめ食堂で腕を鳴らしたフードコーディネーターさんが注目されるところですが、個人的にはハンバートハンバートの佐野遊穂が歌う主題歌タイヨウも見逃せないところでした。

気分でタイに移住してしまった母と日本に置き去りにされた娘の物語。テーマは母子関係ということになりますが、実に中身のない映画でありました。正直全く伝わらないです。映画の中でのキャラクター作りから全く見えないまま進んでいって、結局何がなんだかわからないまま映画が修了。そうですね、これが明確な説明か分りませんが、とにかく眠りを指そう映画でした。かもめ食堂、めがねと続いた系譜なわけで、そのいわゆる「ゆるさ」を持った映画だったろうと推測されるわけですが、なんともそのゆるさのみ模倣しただけで何とも味がない。あのゆるさに人気があるのは、ある特殊の旨味があるわけで、それを表層的にはもともと見るのに難しいところがあるわけです。好評の前2作とは監督さんが違うということで、その旨味を正直出せる方ではなかったのかな、と。主題歌「タイヨウ」の歌詞にあるように、この映画のテーマのひとつに死生観だとしたら、これはこれでなかなかの見物ですが、逆にそのテーマを語るにはあまりにも短い(90分)時間ですね。
このかもめめがねのこの一連の流れではフードコーディネーターさんが作った料理の美味しさなども魅力の一つなわけですが、ただ映像が流れるこの映画ではそれこそただのイメージビデオかプロモーションビデオの類のようでした。タイのきれいなプールでそんな栄蔵を撮りに行っただけならあまりにも手が込みすぎ。小林里美と新人さんが加瀬の家で2人きりでそれぞれの思いについて告白するあの長回しの場面、あそこがあの映画のハイライトだったのだと思いますが。さすがにあれではテーマの訴えかけが弱いですね。私は原作を見ていないんですが、どうも原作と瓜二つみたいな映画だったようで、小林里美らが持つあのイメージに頼らずもう少し物語を物語として欲しかったですね。期待していただけに残念。

評価 ★★☆☆☆

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