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眉山-ひざん-


眉山-びざん- (2枚組) [DVD]

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2007年。「解夏」のさだまさし原作、「ジョゼと虎と魚たち」の犬童一心監督作品。出演は松嶋菜々子、大沢たかお、宮本信子が主役級で、夏八木勲、永島敏行、山田辰夫などなど。眉山ってのは、今更説明するまでもないですが、徳島市街に接した山で、徳島市からはどこからでも見れるようですね。私はその近くの山には登ったことがあるんですが、眉山は私が徳島を旅した当時は存在をよく知らなかったんですね。素通りでした。市街を一望する景観は結構いいようで、夜景なんかもいいスポットのようですね。今度徳島行ったら是非。
さて、知名度が抜群の原作者の原作。映画化の後にドラマ化。さらに舞台もやるそうですね、石田ゆり子で。私は原作は読んでなく、ドラマ→映画の順で見ました。まったく逆ですね。徳島を舞台にした、母と娘の物語。さだまさしらしく、非常に感動することができる物語ですね。
とにかく圧巻なのが宮本信子の演技。どうも10年ぶりの映画出演だったそうですが。非常に魅せられました。とにかく凜としているのがいいですね。女優さんってのは若いうちは少なからずかわいかったり綺麗だったりするのですが、やはりこういう部分を磨いておかないと、ここまで演技の仕事は出来ないんでしょうね。噺の感じとかも稽古しているんだろうなと非常に感心させられました。周りのかたもいい演技しているんだと思いますが、それを1点張りで注目させてしまう大胆で細やかな存在感です。
景色もいい。阿波踊りのシーンもいい。それに素直に感動できる物語。そして演技。でもやはり気に入らないのが犬童一心。絵の取り方は非常に上手いと思うんです。クライマックスの阿波踊りのシーンも尊敬して丹念に、そして絵で見せようとしているところは感心すらします。でも、とにかく余分な説明が入るのはどうしてなのか。あれだけクライマックスにいい絵を取っているのに、わざわざ、お母さん好きよと言わせて見たり、だまって眉山の絵で終わっていればいいものの、松嶋奈々子に説明させる。イラっとします。どうもこの監督はいい原作のメガホンにありつけて、いい俳優が呼べるお金に恵まれてるのに、原作に妙に味付けして物語を異質にしてしまう。私はこういう人を原作クラッシャーと呼んでいますが、イラっとするんですよ。本当に勿体無い。いい物語、そして演技派の俳優。諸手を挙げて喜びたいのにこれです。なんかこの監督は商売と割り切っている感じがして、この原作が好きで撮っているのか疑問すら感じます。もちろん、好き嫌いいわずワークすることも大事ですが、共感は出来ませんね。見ている人との距離をしっかり測って欲しいですね。馬鹿にすんなよ。
改めますに、感動に値する原作物語、徳島の人たちへの尊敬、俳優陣の名演には拍手。それは忘れないようにしたいですね。

評価 ★★★★☆

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